天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

三日月夜

2015-04-22 20:46:24 | 
濃紺のびろうどに
ぶらさがる三日月

死神の鎌のように
銀色に冴えわたる

天使の矢のように
金色に煌めいてる

夜の静謐さ
夜の乱痴気

夜の賢者
夜の道化

夜の内省
夜の冒険

動と静
裏と表
ハレとケ
聖と俗

拮抗し
ねじれ
まじり
葛藤し

夜の軸は
揺れ動く

三日月は

引き裂かれた
夜の鍵






















水色の夕方

2015-04-22 18:28:36 | 
いつのまにか
光に満ちた夕方に

いつのまにか
水色に満ちた夕方に

ひやっとした空気に
首をすくめた夕方に
お別れを告げた

きららかな
あざやかな
夕方のシンフォニー

空が薔薇色に染まる頃

あなたはなにをしているだろう

わたしは同じ色に染まる

海の香をかいでいる

水色の空
薔薇色の海

さかいめには
船がはしっている