天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

ある日晴れた日

2020-04-24 17:51:00 | 
季節外れの扇風機
出しっぱなしのキャミソール
ブーツとサンダルが
仲良く並ぶ玄関
コンビニ弁当の空容器
空っぽのペットボトル
髪の毛の詰まった排水口

忙しいから
忙しいけど

ある日
晴れた日

カーテンを開けて
うんざりした

温かな湯たんぽ
大好きな赤いニット

黒いローファーは
ピカピカに磨き

汚れたトイレは
掃除した

甘いシナモンケーキを焼き

いい匂いのミルクティーを入れた

差し込む光
翻る風
伸ばす手足

そういうこと
ありがちなこと


※ 季節外れの詩

だいぶ前に書いたものです。

天秤の真ん中に立てたなら

2020-04-24 08:35:00 | 
暗く
悲しく
この世は地獄だ

明るく
喜ばしく
この世は極楽だ

悲観的でもなく
楽観的でもなく

(人は悲観に傾きがちだ
 楽観は痛みを紛らわす
モルヒネに過ぎない!)

何にも
目を曇らせることなく

宇宙の理に
目を向けることができたなら

天秤の真ん中に
立つことができたなら

何の羅針盤もなく
怯えながら

広大な海原を
漂流することも

ないだろうに