天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

悲しみは夜の果てにある

2020-02-02 20:48:00 | 
ああ
眠ることを奪われた夜

現世から
身を翻したかの人は

夢うつつの世界で
身悶えし

夜の恐怖を
破壊しようと
暴れている

昼は
うつらうつら

静かに
境界線に
身を潜めている

眠りに誘われる夜に
覚醒し

不安の塊を
ぶつけてくるのだ

ここでまだ
生活している身には

眠りを奪われるのは
つらいこと

けれど

誰の助けを得ることのできない身

疲弊と苛立ちを募らせたまま

細く乾いた腕をとり

聞こえぬ心に

説得を試みる

徒労だと

わかっているのに



最新の画像もっと見る

コメントを投稿