天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

零れ落ちるもの

2020-02-29 18:04:00 | 
失くしてしまった感情

ドアの向こうに何があるのか

どうでもいい

吹き荒ぶ風に

弄ばれて

塩辛い海の水を

飲まされて

灼熱の太陽に

焼かれて

鉛の重りを

括り付けられて

世界は

非情で無情

それだけ

知れば

十分だろう?

体には

十字の傷

緋色の印

もう

これだけ

苛めば

十分だろう?

いいや
いいや

地獄の奥底から

聞こえる

まだ

おまえは

搾り取れる

まだ

おまえを

酷使する

まだだ
まだだ

灰になるまでは

間がある

所詮

歯車

替はいくらでもあり

使い捨ての駒

それでも

ひとしずくまで

残らず

啜り尽くす

それが

「効率的」

というものだ




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