天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

あたしはあたし

2018-01-20 19:39:21 | 
シームレスなストッキングをはくのは

あたしのため

えりもとの伸びきったスエットを着るのと

同じ

シャンパンを飲むのは

あたしのため

肉まんをほおばるのと

同じ

誰のためでもなく

あたしのために

選ぶ

美しいものも
醜いものも

格好いいとか悪いとか
いけてるとかいけてないとか

どうでもいい

だって

あたしはあたしで

それ以上でも
それ以下でもない

決めるのはあたし
選ぶのはあたし

そういうこと





嘘はなかったのに

2018-01-18 17:52:42 | 
潮が傷にしみる

好きだったはずなのに

どこで食い違ったのか

目を見交わすだけで
ぬくもりを感じるだけで

魂がぬけだすような喜び

神の奇跡を信じた日々

海よりも深かった
星よりも輝いていた

そんな想いが

どこで壊れたのだろう

隣にいたのは幻だったのか

もう

果てしない荒野しかみえない

あの人への気持ちは

さらさらとこぼれた

あの人への思い出は

ひりひりとさいなむ

それでも

あの人への想いは

嘘はなかったのに

恋愛小説集をめくる

2018-01-13 20:55:31 | 
めくる
めくる

古今東西のラブストーリー

いろんな障害
いろんな快楽

ハッピーエンド

アンハッピーエンド

(何がハッピーで

何がアンハッピーなのか

この混迷した世界では

わからなくなるけど)

天国と地獄

典型的でも

類型的でも

恋に分別はなく

恋に今昔はない

モラルは時代に縛られる

けれど

エロスは時代を超えていく

心の動きは

変わることなく

絶頂と奈落を

振り子のように

揺れるのだ