別に12ヶ月は出さなくても良いのですが、購入時に頑張って好条件を出していただいたのと、若干不安な輸入車ということを踏まえて、購入以来ずっと点検と呼ばれるものには出しております。
当然ですが販売済のクルマがどんどん増えてますし、加えて最近サービスキャンペーンという名のリコールも多いため、代車も常に不足気味です。
今回も1ヶ月前くらいに予約を入れギリギリ代車を押さえてもらいました。
初「クロスオーバー」です。COOPER S、本革とかなりの高額仕様です。暗い場所で受取ったのと、エンジンのゴロゴロ感が強めに感じたのでCOOPERかと思ってました。
しかし多めにアクセルを踏むと結構な加速をしたのでドアを開けてサイドシル部分を見るとCOOPER Sのプレートが付いてました ; ^ ^
VWゴルフのような、マトリクスが全方位で高い状態を希望するのであれば、この「クロスオーバー」は素晴らしいクルマであると思います。
車重やセッティングの違いといった要因もあるでしょうが、ハッチバック(コンバチ)と比べるとあらゆるバランスが良く、ネガ部分も殆ど解消されていると思います。
あんなに大きくなってしまってはMINIではない!といった向きの方もおられるでしょうが、クルマとして良いことは疑いようがありません。
今や名前のみがMINIであり、ブランドとして捉えると、後輪駆動でないとクルマではない!とまで提唱してきたBMWがFF車を手掛けるチャンスに過ぎなかったことが伺えます。
企業としては破綻してしまいましたが、FF車のパイオニアであるMINIの名前を使うことによって、市場から「BMWがFF?」といった反感を見事に消し去ることができたのです。
もうBMWがFFを作っても誰も反対しません。F56はBMW色が濃くなりました。(特に内装)これこそがBMWが時間をかけて育んできたマーケティング戦略であり、F56から本格的に利益を追求したクルマ作りがMINIにおいても施されていると言えます。R50系ではトヨタ技術者が全バラした結果、首をひねりまくったコスト度外視・専用部品だらけでありながらの戦略的プライシングはR56系で幾分改善が実行されました。そしてF56では本家BMWとの様々な共有化が目に見えて増えると思われ、良く言えばBMW色が濃くなり、悪く言えばオリジナリティはかなり姿を消したと言えます。
これがMINIというブランドにどう影響するかは1年後くらいにはある程度分かるでしょう。ヒットすれば「プレミアムコンパクトとしての高い完成度」に市場が反応したと言えます。売れ行きが悪ければ「MINIという独自性の高いブランド感」を市場が求めていたと言えます。
私は個人的にBMW MINIには後者を求めているので3代目は嗜好品としては選び辛いクルマとなってしまいました。
単純にデザインだけでクルマを選んでいる方も多いと、個人的には思っています。そこにBMWという機械的信頼が自動的に付随してくるのですから、見た目だけで選んでも後悔しにくい訳です。
いずれにしても色んな注目を浴びるMINIはやはり魅力あるクルマであります。デザインに目が慣れるかがキモですね。
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