2014年03月12日 水曜日
今日は、とても嬉しい、知らせが、飛び込んできました。
今から7~8年位前の事です。
講演のため訪れた小学校の児童、当時、根岸才君は、小学5年生でした。
講演終了後、私の著書、「かけはし」を、購入してくれました。
彼は、「かけはし」を読み、夏休みの読書感想文を書きました。
この読書感想文、学校代表となり、東京都代表となり、全国作文コンクールへと、進んでいきましたが、全国コンクールでは、入賞を果たす事ができませんでした。
課題図書に指定されていない「かけはし」を読んでの感想文ですから、彼の作文がここまで評価されたのは、彼の文才としか言いようがありません。
そして彼は6年生になり、児童会長を、つとめました。
今から2年前です。
当時、彼のクラス担任をされていた教諭から、連絡があり、「根岸君が病気のため入院しているので、是非とも、見舞いに行って上げて、元気付けて上げていただけませんか。」との、連絡をいただきました。
私は、教諭に連れられ、都立駒込病院へ、見舞いに行きました。
重苦しい雰囲気の中、彼の病室へと、入って行きました。
根岸君は、治療のため、留守でした。
まもなく、根岸君が、治療を終え、戻ってきました。
久しぶりの再会ですので、私の事など、忘れていると思っていましたが、彼は、しっかりと、覚えてくれていました。
彼は、骨肉腫のため、片足を股関節の大腿骨から切除していました。
放射線治療直後と言うのに、笑顔で、再会してくれました。
彼は言いました。
」骨肉腫で足を切断しないといけないと医師に言われた時、私は、高橋さんの事を思い出しました。僕も車椅子でパラリンピックの選手になろうと思いました。
でも、その前に、東大に合格したいと、思っています、東大に合格、入学した後は、パラリンピック目指して頑張りたい。」と、将来の夢を語ってくれました。
落ち込む事無く、将来の夢を語る彼に、私は、目頭が熱くなりました。
病室で独学で、勉強する姿勢に頭が下がる思いでした。
あれから2年、東大の合格の日がやってきました。
こちらから、「どうでした?」と、メールするのも、怖いし、とりあえず、元クラス担任の教諭に、聞いてみました。
「こちらからは、聞きにくい、本人から、連絡を来るのを待ちたいと思います。」と、教諭から連絡がありました。
昔なら、東大合格者は、掲示板に、貼り出されたり、新聞、雑誌に合格者名簿が載ったりしましたが、今は、個人情報保護のため、行われていないようです。
掲示板前で胴上げ風景は今は、無くなってしまったと、言うことですよね?
そして3月12日、「東大合格」の、連絡が入りました。
根岸才君、合格、おめでとう!!素晴らしい!! 心から拍手!!
次なる目標は、パラリンピック出場ですね!! 君ならできる!! きっとできる!! 一緒に頑張ろう!!