高倉動物病院のブログです

高倉動物病院の院長の近況、感じたこと、飼い主様向けのメッセージなどを掲載していきます。

モモンガの食事

2023-02-23 07:41:28 | 日記

昨日はチビトラが大腸内視鏡検査を受けましたが、今までこんなに疲れたことはなかったけど、4−5年前と今とでは矢張り年齢の差でしょうか。下剤を飲むのは辛くないけど、内視鏡を入れられてあっち向いて、こっち向いて、仰向きにと指示されてその姿勢でじっと堪えていることの方がつらいですね。回盲結腸部まで内視鏡を入れてそれから戻しながら粘膜の異常を検査するのですが、腕のまだ未熟な先生だと目的地に到達するまでが実に長い。前回はとうとう断念して先輩先生呼び寄せたぐらいです。今回は後ろで指示しながら指導していましたが、とうとう途中で交代し目的地に到達してから、患部の記念撮影を新人?先生に任せましたが、ここまでやく40分。終了まで1時間。最後の方では、とうとう眠くなってきました。片方の手で内視鏡を掴んで奥に入れながら、もう片方の手で内視鏡のダイヤルを回しながら内視鏡の先端の向きを調整するから、確かに技術の上手い下手は出てくるかな。器用さ、不器用さもあるかもしれません。現場では患者さんを苦しめないよう、日々技術を鍛錬してもらいたいですね。

ところで、表題のフクロモモンガですが、このアルフレットはもともと何処かで飼われていたのでしょう。当院をご利用されている方が保護して連れてきました。上着を天日干していたらそのポケットの中に隠れていたようで、その方は飼えないから当院で引き取って欲しいとのこと。やむをえず、私が飼うことになりました。このモモンガはエゾモモンガではなく、東南アジアで生息するフクロモモンガで日本に輸入されたのか、日本で繁殖してペットショップに流れたのか、いずれにしても日本の自然に放してはならない動物です。一生籠の中で飼うしかないですね。幸い引き取ってからもう五年になりますが、元気にケージの中を走り回っています。夜行性で昼間はバスケットの中で寝ていて、夜になると活動しています。入れてある木々を結構齧っているので、多分これは、自分で歯の伸びすぎを調整しているのかもしれません。慣れると懐の中に入れても噛まれないとも言われていますが、私には、そんな勇気はありません。走り方も速いし、飛び跳ねますから逃げたら、そう簡単には捕まらないでしょうね。コウロギを見せれば、戻ってくるかも・・。毎朝、一回1日分の餌を器に入れてあげます。人工飼料6粒、ひまわりの種6粒、大きなミルワーム2匹、コオロギ(大きなクロコオロギ)1匹、そしてスライスしたリンゴ1枚。コオロギは毎朝、ピンセットでつまんで食べさせます。たまに逃げて新聞紙の下に隠れたりしますが、かなり敏感に反応して捕まえますね、多分目も耳もいいのでしょう。  市販されている鳥籠の天井部分を外して、金網で高さを倍にしてあるので、そこそこ夜の運動は出来ているのでは、と勝手に思い込んでおります。尿臭は独特の匂いなので、居間で飼うような動物ではないでしょう。慣れると大して気にはなりませんが。ジャコウネコと同じに、香水にも使えるのかな・・・・。

 

 

 

 

 

 

 


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