燈子の部屋

さまざまなことをシリアスかつコミカルかつエッセイ風に(?)綴る独り言的日記サイトです

ブラックジャックはスマートに

2016-06-08 15:39:12 | 済州島2016
 おいしい夕食を楽しんでホテルに戻ると、もう21時過ぎ。
 この時間ならカジノは中国人で賑わっているかと思いきや、案外空いている。
 もともと広くないだけに、閉まっているテーブルが目立つ。
 ただ、賑やかさという点ではほどよい感じで、落ち着いてプレーできそう。

 私たちは、香港の人たちとブラックジャックをした。
 昨年も思ったけど、香港人には愉快で陽気な人が多い気がする。
 とにかく明るいので、勝っても負けても楽しく続けられる。

 楽しみつつ真剣に勝負した結果、初戦の負けを取り戻し、プラスW5万になった。
 ささやかな勝ちである♪

 午前3時に引き揚げ、缶ビールとおつまみで祝杯をあげ、4時に就寝。
 布団が暑くて何度か目を覚ましつつ、ようやく起きると11時──もうお昼だ!
 いつまでものんきに寝ている場合じゃない。
 シャワーを浴びてサッパリした後は、ブランチタイム♪
 フロントに教えてもらい、近くの参鶏肉(サムゲタン)のお店に行った。
 若干あっさりしていたけれど、二人とも完食し、腹ごしらえはバッチリ(ハングリー精神はどこに?)

 14時半──第3戦開始!

 気合は十分だったけれど、すぐに戦況の厳しさを知ることとなった。
 先客のプレーヤーは、里帰り中の世田谷マダム、彼女に同行している日本人、そして、中国人──。
 私たちは、勝負に参加して間もなく、中国人のゴリ押しなヒットに辟易させられることになった。

 「この人、さっきから何度も言ってるのに聞かないのよねえ!(怒)」

 クールビューティなマダムは、中国人のプレーにすっかり腹を立てていて、私たちに訴えるかのように日本語でぽんぽん文句を言う。
 その容赦ない物言いに、苦笑いを通り越して笑ってしまった私たち。同行者も笑っている。
 日本語はわからなくても、マダムの語気から察したのか、当のご本人まで照れ笑い。

 でも、マダムが怒るのも無理はない。
 その中国人は、ディーラーのカードを全く考慮せず、ただ頑なに手札を21にしようとするのだから。
 ステイして当然のところをむやみにヒットするので、結果的にディーラーの助けとなり、プレーヤーたちを全滅させてしまう。
 結果論とはいえ、そんなことが何度も繰り返されれば、文句の一つも言いたくなるというもの。
 もしもビギナーなら、セオリー通りに几帳面なプレーをするはずなので、彼はビギナーとも呼べない。
 つまり彼は、ブラックジャックをよく知らないのだろう。

 彼は負けてテーブルを去ったけれど、勝利の女神は降臨せず。
 私はマイナスW50万となり、16時頃、夫ともども一時撤退することに決めた。
 これで1勝2敗──勝負はまだまだこれから。
 「明日も一緒にプレーしましょうね」とマダム。
 確かに、マダムとなら、ストレスフリーでプレーできる。

 それにしても、久々に下手打ちの怖さを味わった。
 自分が最善と思う選択をしても、無謀な下手打ちによって共倒れにさせられるとは……。
 まあ、そういうことも含めての真剣勝負なわけで、だからこそ、面白いのかもしれない。




コメントを投稿