下着ドロに誘拐未遂(決め付け)と立て続けにやられて意気消沈のわたし。
特に「枯山水事件」は、それまでわたしは慎重だと思い込んでいただけに、
物凄くショックなことであった。
そしてわたしはもう二度と同じ轍は踏むまいと心に堅く誓った。
やがて、埼玉で最初の冬が訪れた。
神奈川の暖かい海辺で育った身には、その寒さが骨身に凍みた。
だが、そんな感慨に耽る間もなく、とんでもないことが起きた。
ある日のこ . . . 本文を読む
警察署を出たときにはもう21時を過ぎていたような気がする。
と、その時、見つかった遺失物を受け取りに来ていた中年男性から声をかけられた。
「どちらまで?」
へ?と思いつつ、さっきまで署内にいた者同士の気安さからか、
つい、「駅まで」と答えてしまった。
するとその男性、同じ方向なので車で送ってくれると言う。
もちろん何度も遠慮したのだが、断りきれずにとうとう乗るはめに。
走り出すと、その男性は . . . 本文を読む
ある夏、我が家の飼い猫を巡る大家との諍いがきっかけとなり、両親は別居を決めた。
結婚当初から感じていた価値観の相違というものを、遂に清算することにしたのだ。
そういうわけで、母とわたしは埼玉の某市に移り住んだ。
女2人、しかも離婚でなく別居、という「家庭の事情」は、
面倒な説明の要らない人を好む大家さんには当然のことながら不人気で、
ようやく見つけた新築マンション(というよりアパートという感じだっ . . . 本文を読む
こどもの頃、よくお絵描き(落書きとも言う)をして遊んだものだけど、
赤には金が、青には銀がよく合うと思っていた。
特に、赤と金は抜群に相性がいい、と感じていた。
急にそんなことを思い出したのは、
テレビで九谷焼のことを取り上げていたから。
「久谷五彩」とは、青、黄、紺青、紫、赤の五色を言うそうで、
近年、環境に配慮した無鉛和絵具の開発が進んだ結果、
赤以外の4色は透明感をもつ絵具の開発に成功し . . . 本文を読む
今に始まったことじゃないが、どうも忘れっぽくていけない。
午前中、洗濯機を回している間、ブォーブォーと掃除機をかけていた。
だいぶ古くなっているので、使っているとモーターの辺りが熱くなってくる。
いつか白煙でも噴くかもしれない、と思いつつ、汗だくになってお掃除。
ふー、やれやれ、終わったよー。
お、そろそろ「あと10分」かな。
柔軟剤を入れに洗濯機を見に行くと、どうも困っている様子。
うーん . . . 本文を読む
きのうは午前中にサイト巡りを楽しみ、午後から日記♪
と張り切っていたらば、思いがけず電話が鳴った。
母か、それとも叔母か、はたまた父の入院先の病院からか、
とドキドキして受話器を取ると、
「もしもし、俺」
…なんだ、夫か(安堵)
どうやら特にやることがないので帰ってくるらしい。
春からずっと休出だの徹夜だのと大変不規則な生活を送っている夫。
泊まり明け以外でお昼に帰ってくるとは、と嬉しく思う . . . 本文を読む