~高尾山走術研究所~

高尾山で走る術を研究する会。
それが「走術研究所」です。
みんなの心は一つ「天狗のように走ること」

甲斐駒ヶ岳登山記(黒戸尾根コース)

2014年08月22日 | 走術的トレイルラン
公休を利用して南アルプスのひとつである「甲斐駒ケ岳」へ登山をしてきました。

富士森走友会練習を終え次男坊を連れて向かった先は、尾白の駐車場。
こちらの駐車場は甲斐駒ケ岳の黒戸尾根登山口です。

無料駐車場なのもうれしい♪

そちらに車を止め車中泊。
満点の星空を眺めながら、家から持ってきたビールで乾杯。
一人でね。

朝は4時30分起床。
朝ごはんをいただき用意を済ませ出発。

尾白川(この水はサントリー白州工場でウィスキーの原料として利用されるほど美しい水)にかかる吊り橋を渡り、急坂を上る。


仕事疲れと富士森走友会練習会での疲れか、足が重い~。
というか、ここの坂はダラダラと続き結構つらい。
何人ものトレイルランナーに抜かされました。

トーチのようなキノコ


刃渡り



わたくしも、何年か前にここをトレランしたことがありますが、格段にトレイルランナーが増えましたね。

ここの黒戸尾根は、距離も長いしクサリ場やハシゴの連続する危険個所の多いコース。
そのため、登山者は少ないです。






次男坊は先日の赤岳登山でクサリ場やハシゴを経験しているので、恐怖感はない模様。
逆にアスレチック感覚なんでしょうね。
すたすたと登っていきます。

逞しい~♪





富士山にかかる雲が「マリオ」のようだとはしゃいでいました

















写真を撮りながら登山を楽しみ、甲斐駒ヶ岳には11時00分に到着。
実に6時間の行程でした。





そして、悲劇は帰りにやってきました。
笹の平分岐を過ぎ、つづら折りの登山道を下っていたら浮石をふんでしまい、「ぐきっ!」と足を捻ってしまう。

やば!

これは、完全な捻挫だ~。
どうか歩けますように、と恐る恐る足を動かすとなんとか大丈夫。

あ~よかったと胸をなでおろし、残り1時間ほど歩いて駐車場へ無事に到着することができました。


しかし、サンダルに履き替えると。
強烈な痛みが。

足を地面につくことができない。

これは、ヤバいです。
車の運転が。。。

また、登山靴に履き替え紐で足首を固定しなんとか車を運転して帰宅。

よく、歩けたなと思いました。
もし、あのまま登山道で動けなくなったらヘリコプターを呼ぶようですもんね~。

明日、お医者さんへ行って来ます(涙)。



【登山行程】
23時30分 高尾山出発
01時00分 尾白駐車場到着

04時30分 起床
05時00分 出発
06時30分 笹の平分岐到着
07時00分 刃利天狗到着
08時10分 七丈小屋到着
09時30分 八合目御來迎場到着
11時00分 甲斐駒ヶ岳登頂

11時20分 甲斐駒ヶ岳出発
12時30分 七丈小屋到着
13時30分 刃利天狗到着
15時00分 笹の平分岐到着
16時00分 尾白駐車場到着

八ヶ岳赤岳登山記

2014年08月18日 | 走術的トレイルラン
一日公休を利用して次男坊とお出かけしました。
夏休みですからね。


目指すは、八ヶ岳の主峰である赤岳(2899m)!

夜の22時に高尾山を出発して、美濃戸登山口に着いたのは深夜2時。

そこで仮眠して5時に出発~。

クサリ場やハシゴなどのある登山道を4時間ほどえっちらおっちら。


















念願の赤岳に登頂成功しました♪


以前、清里方面から一人でアタックしたときはトレイルランで写真もほとんど撮らずに走りに専念していましたが。
今回は、息子とのんびり写真を撮りながらの登山。

歩くのは苦手ですが、息子と二人、語り合いながら歩くのはいいですね。










ハマりそうです(笑)

【登山行程(実際の時間)】
22時00分 高尾山出発
24時00分 八ヶ岳山荘駐車場到着(仮眠)

05時00分 起床(朝食)
05時30分 出発
06時20分 赤岳山荘到着
08時10分 行者小屋到着
10時20分 赤岳(2899m)登頂(昼食)

11時00分 下山開始(文三郎尾根)
11時35分 行者小屋到着
12時00分 赤岳鉱泉
13時00分 赤岳山荘
13時40分 八ヶ岳山荘到着

八ヶ岳(赤岳)県界尾根トレイルランニング

2010年09月20日 | 走術的トレイルラン
本日の練習

八ヶ岳(赤岳)県界尾根トレイルランニング

県界尾根から見た八ヶ岳の中で最高峰の赤岳(2899m)

【行程】
往路2時間28分06秒(4H30')
6:00 清里ハイランドパーク
↓ 57'06"(1H30')
7:00 小天狗
↓ 38'32"(1H20')
7:40 大天狗
↓ 52'27"(1H40')
8:30 赤岳頂上

復路1時間18分29秒(3H00')
8:46 赤岳頂上出発
↓ 31'43"(1H10')
9:10 大天狗
↓ 20'48"(50')
9:30 小天狗
↓ 25'58"(1H00')
清里ハイランドパーク

トータル4時間03分09秒(7H30')

※( )内はハンドブックに掲載されている所要時間


今日は3連休最後の日。
かねてより、登りたかった八ヶ岳に行ってきました。

しょっちゅう家族で八ヶ岳に行くのですが、登山ではなく、キャンプや高原の風を浴びに出掛けるもの。

その中で、いつも八ヶ岳の赤岳がボクの目を捉える。
いつか登りたい。。。

そうして、今日実現しました。

八ヶ岳はその名の通り、8つの岳からなる連峰。
その一つである赤岳は、この中で一番高く美しい。(これは主観です)
本来ならば、八ヶ岳全ての山を征しなくてはならないところでしょうが。

3連休最後の日で、高速道路も大渋滞が予想される。

ということもあり、ピークハント。
赤岳のみを攻めることにしました♪

さて、高尾山は4時に出発。
若干雨がぱらつく天気。
気になる。

6時チョッと前に清里に到着、美しの森を過ぎ、さらに車で奥まで。

まだ、スキー場の駐車場が開いていない。
仕方なく、ゲート前の空いているスペースに駐車。

早速着がえるも、生憎の雨。

今回は、荷物を最小限にしたのでレインウェアはなし。
と言うか持ってきていない。
そして、手袋も忘れた。
これが後で痛い目に合うことに。。。

雨の方は、パラパラ程度だから大丈夫かと。

そして、沸き立つ心を鎮め出発。

今回の赤岳へのコースは「県界尾根」を選択しました。
ガイドブックには「かなり険しいコース」と書いてあるんだもの。

ラストの直登は、ハシゴとクサリの連発らしい。
楽しそう~♪
そして、ピークの名前が「小天狗」「大天狗」という名が付いている。
それも楽しみの一つ。

さて、出発して1時間は体を慣らすため歩き。
走れなくはないのだが、無理は禁物。
はじめてのコースでは、何が起きるか分かりませんから。
体力温存が大事ですな。

砂防ダム横を30分ほど歩くと、笹の生い茂る登りに入ります。
やっと登山道らしくなってくる。


小天狗まで1時間。実際30分ほどで歩いた。

しかし、笹嫌い。
足がビチョビチョに濡れて不快この上ない。
そして、足元が見えないし。
なんども岩に膝蹴りをお見舞いするはめに。

そして出発から1時間ほどで「小天狗」に到着。

小天狗到着。
特になんもない。。。

さて、ここから大天狗まで。
走れます♪
尾根の上を快適に。
赤岳に向う登りはきついところもありますが、これ、帰りはそうとう気持ち良く走れそう。
帰りが楽しみになります。

さて、走ったり歩いたり。
ルンルン気分?の登山。
空は、雨があがったとはいえ曇りですが、赤岳見えます!




霧が流れます。

さて、大天狗に到着!
やっぱり何にも無い。。。
せっかくなんで、天狗Tシャツかけてみました♪


そしてここからが、この県界尾根の本番。
クサリ場、ハシゴの連発。
前回の甲斐駒ヶ岳黒戸尾根のクサリ場は、足のひっかがりがあったのでさほど登るのに苦労はしなかったのですが、ここのクサリ場は足をひっかけるところが少ない。

また、ハシゴがちゃっちい。

結構難しい登るのに苦労します。
今日は、雨はたいしたこと無かったですが、これが本降りだったら勇気の撤退を余儀なくされていたことでしょう。

チョッと危険を感じました。





頂上への直登はかなり険しい。


頂上への直登に取り付いて20分ほど格闘した末、赤岳頂上山荘に到着。

良くこんなところに小屋を建てたナァ~。

小屋のすぐそばが、山頂でした。
登りはじめて2時間28分が経過していました。

しばし、頂上でくつろぐ。







頂上、風が冷たいです

頂上での滞在時間は16分。
カロリーメイト食べただけで下山しました。

下山は、走れるから楽しみの一つなんです。
しかし、クサリ場やハシゴは怖かったですねぇ~。

一回クサリ場で滑って手を付いたのですが、それだけで皮がベロン!

手袋は必需品ですよ

その危険な場所を通過すると、楽しいトレイルランの始まりです♪

およそ1時間ほど走って戻りました。
車に戻ったのがまだ午前10時。

これなら、渋滞に巻き込まれず帰れるってもんです。

トレランは効率が良い山の楽しみ方ですね。

途中でゾウのような気を発見しました。

チョッと怖い。。。











夏合宿3日目。甲斐駒ケ岳を走る

2010年08月27日 | 走術的トレイルラン
本日の練習
夏合宿3日目
甲斐駒ケ岳登山(黒戸尾根コース)


★往路
4時30分 竹宇駒ケ岳神社駐車場

5時57分 笹の平分岐

7時10分 刀利天狗(2049m)

8時13分 七丈小屋(2262m)

9時38分 甲斐駒ケ岳頂上到着(2965m)
約5時間(ガイドブックだと8時間30分の行程)

★復路
10時06分 頂上出発

10時53分 七丈小屋

11時34分 刀利天狗

12時11分 笹の平分岐

13時05分 竹宇駒ケ岳神社駐車場
約3時間(ガイドブックだと5時間30分の行程)

夏合宿3日目の今日は、山梨県の名峰「甲斐駒ケ岳」へ登山に出かける。
高尾山を23時に出発し、道に迷いながらも何とか登山口そばの駐車場に1時に到着。
今回チャレンジする、甲斐駒ケ岳黒戸尾根コースは、クサリ場あり、ハシゴあり、急登の連続で中級者向けのコース。

このコースを走って制覇すれば、復活も見えてくるのでは?

その安易な発想は、登りはじめてすぐに無理があることを実感させられる。
それは追々書き込むとして。

まず、深夜3時から懐中電灯を頼りに登ろうとするも、全く見えず。
視界ゼロ。

初めてのコースだし、諦めて5時まで車の中で寝ていることに。

そうすると、4時ごろ駐車場に停まっていた車からハイカーがのそのそ出てくる。
皆さん、ヘッドランプを携帯し真っ暗な登山道へ消えていくではありませんか。

それを見ていた私も、ヘッドランプを着用して登山道へ向うも。
何にも見えねぇ~。

また、寝ることに。

しかし、一回起きちゃうと寝れないんですね。

仕方ないので、ヘッドランプを着用して真っ暗な登山道へ挑戦しました。
ハセツネで鍛えている、ゲルフジさんやエリカ秘書だったら、なんてことは無いのでしょうけれど。。。

超~怖い!

道も全然分からないし。
マイナスな考えばかりが浮かんでくるのです。

で、何度も行ったり来たりしているうちに、駒ケ岳神社の横につり橋があるのを発見。

そのつり橋を渡って、いよいよ甲斐駒ケ岳登山の開始です。
途中のチェックポイントである「笹の平」までは、ガイドブックによると2時間30分。

ガイドブックは歩いてのタイムですからね。
走ればその三分の一の時間で行けてしまうはず。
わたくし、走りました。
頑張りました。

しかし、この急坂は無理(怒)

道暗いし、怖い。
そして、一昨日40キロ以上走り、昨日も30キロ。
足が。。。

歩きました♪

頑張って歩いて、2時間30分かかるところ1時間20分ほどで笹の平に到着。
何と、ここの標識を見ると甲斐駒ケ岳まで7時間!と書いてあるではないですか。

果たして日帰り登山大丈夫か?
不安がよぎる。

その不安からか、走れるところは走り、急坂は歩くハセツネ走法。
しかし、このコースはえらいキツイ。
急坂を延々登ったかと思えばクサリ場が現れ、続いてハシゴと心臓バクバク区間が続く。
走れるところもあることはあるのですが。。。

ここで足を使うと最後まで持つのか不安ですが、合宿中ですから。
頑張ります。

笹の平から刀利天狗まで、ガイドブックで2時間の行程。
わたくし、1時間10分で制覇。
しかし、予想では40分でクリアしているはずなのだが。

この間に登山者を3人抜く。

さて、次は五合目小屋を目指して。
ところが、行けども行けどもその小屋見つからず。
本来ならば、刀利天狗から五合目小屋まで1時間の行程。
私の歩きなら20分から30分。

しかし、1時間経っても小屋に着かず。

これには焦りましたねぇ~。

そして現れた小屋は、七丈小屋。
五合目小屋は無くなってしまったようです。

わたくしの使用していた地図が古すぎた。
1997年度版だったのです。
昔に北岳を走って登ったときに購入した地図ですから。

当時は、富士登山競走のための練習として北岳を走ったっけ。
懐かしい思い出。
しかし、古い地図は命を左右します。
以後気を付けなければと肝に銘ず。

さて、そこから八合目にある鳥居を目指すも、その鳥居は無残にもバラバラになって転がっていた。
この時点で完全にグロッキー状態。
心臓は上がるが、足が上がらない。

10歩ほど歩いて、休むの繰り返し。

前半勢い良く走ったツケが回ってきたようです。

途中で後から来たトレイルランナーに抜かれる。
抜かれる?
ありえねぇ~。
トレイルランナーってすごいッス!
「お先に~♪」

ナンか悔しいねぇ~。

「オレだって全盛期は相当走れたぞ」と、その背中に投げかけたい言葉。

しかし、あっという間に見えなくなってしまう。
もうフラフラです。
やはり、登山もペースが大事ですね。
フルマラソンで潰れた時と同じ感覚が、自分を襲う。

で、七丈小屋から頂上までガイドブックで2時間30分かかるところを1時間20分で制覇。
結構頑張ってるじゃん、オレ。

頂上では、甲斐駒ケ岳の本コースである北沢峠から上がってきた多くの登山者が。
わたくしのTシャツは、とっても目立つようで。
「高尾山を走っているの?」とか、「若いっていいわね~(若くないけど…)」。
「ピンクのお兄さん」となってしまいました。

ピンクのお兄さん


その頂上の登山者からは、この黒戸尾根から甲斐駒ケ岳を目指すのは凄いことなのだそうだ。

距離も長いし、クサリ場やハシゴの連続、そして急登。

ここを制すれば、復活はあり得る!
そう確信した。

さて、今日の天気予報では山沿いでは雷雨にご用心とのこと。

おにぎり二つパクついて、早速下山。

途中登ってくる登山者とかち合わないか不安。
だって、ハシゴやクサリのあるところでは大渋滞してしまうから。
しかしながら、やはりこのコースはマニアック。
ほとんど登ってくる登山者に逢いませんでした。

頂上から駐車場まで。

一度も休憩せず、走ったり歩いたりの3時間。
夏合宿ですからね。
頑張らねば。

しかし、最後はフラフラでのゴールでした。

はじめにガイドブックを参考に作った行程表では、駐車場を3時00分に出発し頂上12時00分到着。そして、駐車場には18時に到着と言うプラン。

結果は、4時30分駐車場を出発し、頂上に9時38分。駐車場には13時05分に到着。

やはり、山は走ると速いですねぇ~。

今回、わたくしを抜いていったトレイルランナーさんは、駐車場から頂上まで4時間を切るのが目標だとか。

もう一回チャレンジしよ♪

※ちなみに、日本トレイルランナーの覇者、カブラギ様は何とこのコースを2時間20分ほどで走ってしまったそうな。スゲ~!
ここ→カブラギさんスゲ~!