塩釜神社の随神門(楼門)をくぐると
次の唐門前で
狛犬さんが出迎えてくれます。
<狛犬について>
① 邪気を払い、神前を守護する役目を持つ
② 狛犬の起源は、古代オリエント最強の守護獣として刻まれていたライオンが
始まりと言われている。
③ 東大寺南大門の狛犬が、石製としては、我が国最古の狛犬とされている。
④ 御祭神に使える動物「眷属(けんぞく)」や「神使(しんし)」が
狛犬の役目をはたしている神社もある。
例 埼玉 三峯神社➝狼
京都 伏見稲荷大社➝狐
東京 日枝神社(赤坂)➝猿
唐門前の狛犬は、仙台狛犬の祖といわれています。
撮影当日は雨が降っていましたが、どっしりとした重みが一層感じられ、
雨に濡れた狛犬の様子も貴重なものではないかと思っております。
仙台狛犬の特徴としては、次のようなことがあげられるようです。
◎ 参拝者に正対する向きでおかれている
◎人のような独特なお顔つき
◎たてがみが、パーマ状である
◎前足が少し前後にずれている
◎後ろ足の内側が、ほとんど彫られていない
塩釜神社博物館学芸員の方にお聞きしましたところ
「年代とともに変化しており、仙台狛犬の定義は難しいですが
上記のような特徴をいくつか兼ね備えているものが多いですね」とのことでした。
仙台の各神社で狛犬さんにお会いした時には、
どの特徴を持っているかを見てみるのが楽しみになりました。
さて、唐門前の狛犬は
延享(えんきょう)4年 1747年
仙台 北町 東昌寺下 菊田屋又兵衛 奉納
石工 大丸屋
石工の大丸屋さんや奉納した菊田屋又兵衛さんがどういう方なのか、
石材は何かを、学芸員の方にお聞きしましたが、残念ながら不明だとのことです。
狛犬の高さは、台座も含めて180cm位あるそうです。
東昌寺は、現在では仙台市青葉区にあります。
また、
東神門前にも、狛犬さんがいます。
口が開いている阿形(あぎょう)
やや後ろから見ると
↓
狛犬の後ろに写っているのが東神門です。
口を閉じている吽形(んぎょう・うんぎょう)
こちらは、文久3年 1863年 奉納
石工 気仙沼町の友輔
学芸員の方のお話によると、
小松屋善七さんによって奉納されたとのことです。
こちらも、石工や石材等については、残念ながら不明とのことでした。
狛犬を奉納する意味は、
大願が成就した時、又は、何かを祈願する時、または、何かの記念に奉納したりと
さまざまですが、
狛犬を見ていると、奉納した方のあつい思いが伝わってくるように思われます。
以上ご紹介した狛犬のほかにも、塩釜神社の境内には沢山の狛犬が置かれていて
今回は全部見きれませんでしたが、またいつか、ゆっくりと拝見したいと思っています。
唐門前で、じっくりと狛犬を鑑賞して
さて、いよいよ立派な唐門をくぐります。
続きは、また次回にお話し致しましょう。
今回は、このへんで。
ごきげんよう
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