晩秋とはいえ、まだ寒くない南九州の霧島を取材しました。昼間は霧島神社の紅葉から高千穂峰、御池を観て回りましたが夕方は桜島の眺望を狙うため明るいうちからスタンバイしてました。色々粘ったあげく右側から夕陽の光が射し込み、シルエットになった桜島を取材できました。いつもの鹿児島市内から観た桜島と違う遠くからの眺望です。この日はカスんでましたが天気に恵まれると開聞岳も望めるポイントです。
夏の南房に波の取材に来ました。早朝の太海から太平洋の暁を狙いましたが、たまたま形の良い積乱雲の後ろから光線が上がりドラマチックな拝光を見ることができました。数日滞在後、アトリエにて希望の光として表現した作品です。風景との出逢いはご縁ということで、天からこれを絵に描きなさいと与えられているのだから真摯に向き合うようにしております。
冬の晴れた日、熊本の景観を取材した後、時間があったので水前寺公園に立ち寄りました。一周りしていたところ、芝も枯れ人けもない庭園の水面に存在感のある越冬中のアオサギに出逢いました。夕日を受けた凛とした不動の姿が忘れられなくて一枚描いてみました。何事にも動じない木鶏に例えたアオサギ立像図です。