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本当に今更なんですが、やっとこさ見ました!。
田舎でロケがあるときから、見ようっ!と思って、今日まで…。 (かなり、長かった~。)
最近、故郷が映画やドラマのロケ地になることが多いんだけど、それを見るためには、覚悟がいるというか、一呼吸が必要というか…。
よし!見るぞっ!!という気合が必要なんですよ~。^^;
方言のイントネーションがおかしくてそっちが気になって、ストーリに集中できないのが一番の理由。
その上今回のこの映画は、大大大好きな、くらもちふさこ作品。
地元のイメージとくらもち作品のイメージ、どちらもはずすとショックが大きいので、なかなか覚悟がつきませんでした。
でも、砂時計のテレビビバージョン、映画バージョンを見て、懐かしくなってしまい遂に…。
先に結論!!。 原作天コケの持つ世界観そのものが忠実に描いてあってとってもよかったです。
その上、懐かしさが映像から滲みでて、本当にノスタルジーを感じてしまった。
(まじで昔の写真を見てるようでした…。^^;)
縁側でスイカを食べ、食べ終えた部分で、顔にこすりつけるシーン。
待ち合わせの坂道。
清少納言の春はあけぼのを暗唱しながらの登校。
木造校舎廊下の雑巾がけ。
二人で合格発表を見に行く途中の車窓に広がる海沿いの風景。
よくぞこういう場所を見せてくれたっ!(くらもち談)本当にその通り!!。
小中学校合わせて6人しかいない田舎の分校に都会そのものの転校生がやってくる。
田舎で流れる時間、それになじめない転校生。
いつしか彼も、その時間の流れの中に溶け込んでいく。
どこにでもあるとりとめのない日常を、さらりとすくいとった感じで、ゆったりと、自然に、描かれています。周りの人達もみな温かい。
佐藤浩市演ずるさよ父と大沢母の微妙な関係、
それを知ってか知らずかどーんと構えているそよ母夏川結衣。
ちょっとピリカラなエッセンスが、このゆったりとした雰囲気の中で効果的に漂っています。^^
なにより、いいなぁと思ったのが終盤。二人の卒業式後の教室。
祝いとしプロレスチケットがわりにチューをねだる大沢に、
そよは、自分からチューをする。
なんとなく感じが掴めず、二度三度…。
とうとう大沢が、
「いいって、もう…。 」(大沢)
「なして? 」(そよ)
「愛がねーよ、なんか」(大沢)
握手と同じ感覚なそよなわけで…。
その後、教室を後にするとき、
やさしく口をつけ、いつくしむように頬を黒板にあてるそよ。
そのしぐさには、過ごしてきた教室での思い出に、めいっぱいの愛が感じられ…。
言葉はさんかく こころは四角
そういう本当の意味でのキスを
大沢にできるようになるのは、まだ少~しだけ先の話になるようで。
エンドロール後の、ラストカット。
嫌がっていた坊主頭になっている大沢がまたいいっ!!
二人のその後は、漫画で~。^^
もう全部好き。ここに(天然コケッコッコーの世界に)生まれて皆を見ていたかった。あの漫画家目指してる子が くらもちふさこ?って思っちゃったし。
あっ、映画しかこの作品見てないので…つづきがあるんですね。読みますハッピーな話だといいなと思いつつ。探さねば。捜さねば。
イヤァ心の何処かで「お前!読んだぞ」って声も聞こえるような(笑)…きよっけがおぷそよ