き乃はちLIVE! 心息

何とも偶然!
エルスのライブ前日に上野で友人と夕方から会う約束をしてました。
タケダがお世話になっているピアニストの北田了一さんが上野でライブ
があるとのこと。ぜひぜひと友人も連れて聞きに行きました。

タケダにとって初めて生で聞くこととなる「尺八」と「ホラ貝」の音。
それがジャズの編成とどう融合するのか?全く見当もつかなかったのですが
とても興味を持っていました。

上野公園の不忍池　水上音楽堂～野外ライブです。
屋根もしっかり掛かっているので雨でも大丈夫。
当日は台風が上陸していて強い雨が降ったり止んだり。
こんな天気だというのにすごいお客様の数。
でも中止にならずにコンサートは定時で開始。
音と共に聞こえてくる風の音・雨の音・雑踏の音
そして日が暮れていく感覚・・・まるで計算していたかのような演出。
とても心が落ち着き、涙が出てくるような染み入る音には感動でした。
尺八って人の心の何かにジーンとさせる物を持っている音です。
懐かしさがあったり、背筋を伸ばしたくなるような誇らしげな感覚があったり
言葉には出来ない苦しさをすーっと取り払ってくれるようなやさしさがあったり・・・


尺八奏者のき乃はちさんの音楽活動は素晴らしい。
チェルノブイリに行きツアーを行ってきたそうですが、
現地に行って感じてきた事、原子力の事に自分のコンサートに来場したお客様にも興味を持ってもらえるように映像にまとめて紹介していました。

また、友人の難病を治すための研究をされている機関に寄付する研究費の募金活動をしてました。スタッフは友人が率先してボランティアで行っているとのこと。友人の治療費ではなく研究費・・・その発想が素晴らしい!

そして先日世界遺産に登録された石見銀山遺跡（島根県）のテーマソングを手がけたそう。会議のプレゼンで作った映像に彼の曲をつかったそうです。

こんな人の演奏を聞くとパワーをもらうことが出来ます。
その思いに賛同して一緒に活動をしている北田さん含むバンドの皆さんの思いが
また素晴らしい。
彼の師匠の舞台で一緒に演奏したり、大阪から一曲のためにわざわざ駆けつけているホラ貝奏者(というのでしょうか?)の住職さんの心意気。
みんな彼の事が大好きなんですね。


人の心を動かすという事はとても難しいと思います。
彼の演奏する音・姿を見ながら
仕事としての音楽は大切ですが、
「私も人の心を動かす何かが音楽で出来るのかなぁ」
「音楽で人を幸せにしたり、環境問題や平和を願うための活動は出来ないだろうか」と本気で考えていました。
北田さん、誘って下さってありがとうございました。
今後のタケダの課題が１つ見つかったようです。
まずは自分の身近なところからはじめてみようと思います。