「何で、こんなデカくなるの?」と、元の飼い主さんに、怒っでも、仕方がありません。デカいものは、デカくて、ちっちゃくは、なりません。ただ、しろを庭に下ろす決断をする前、いや、飼う前から、犬小屋を、何故か、買ってしまっていた訳です。犬小屋が、可愛いとか、何とか、意味不明な理由からです。
だから、庭で飼う想定も、家族の同意事項として、それぞれのこころの片隅には、少しは、あったのでしょう。ただ、貰ってきた子犬は、思ったより大柄でしたが、それでも、子犬でした。それで、こんなちび、庭で飼って、野良猫に襲われたら、どうするんだ、可哀想じゃないか、となる訳です。犬嫌いのひとには、理解出来ないでしょうが、犬好きには、当たり前の心配です。
いや… すいません。本当は、自分が一人で、そう主張しました。だって、子犬が、庭で、一人とか、どんだけ残酷な飼い主なんだと思った訳です。妻は、自分では、隠れて、しろに、牛肉で餌付けして、大概な贔屓をしているくせに、しろを庭に出す時のトラブルを、全部、自分のせいだと言いました。事実だっただけに、余計に腹が立ちました。
まあ、それは、それとして。最初に、買った犬小屋、これは、ボブハウスと言うやつで、中型犬サイズでしたね。この製品は、ググったら、今は、家電なども作っている○イリス○ーヤマが、作っているようです。当時は、どうだったか。とにかく、プラスチック製で、軽いので、中の底板に、砂を詰められるような構造で、動かないような重しにする仕組みでした。
しろを、急に、外に出さなければならなくなりましたが、直ぐこの犬小屋が使えたのは、助かりました。もちろん、家の上のリビングに住んでいたしろが、直ぐに馴染む訳は、ありません。しかし、家の中で使っていた毛布とか、バスタオルとか使って、何とか、馴染ませました。それで、落ち着きましたが…
しろの巨大化は、止まりませんでした。一生、スリムで、すらっとした犬でしたが、体高、骨格の巨大化は、遺伝的なものだけが、原因、いや、妻の贔屓の餌やり、美食も、少し影響したかも知れません。とにかく、明らかに、中型犬用のボブハウスでは、窮屈そうになってしまいました。一歳にもならないうちです。頭が、半ば、入り口から、はみ出してしまうのです。寝ながら、頭が、犬小屋の外に、垂れてしまっていました。それでは、何より寝づらそうでした。
しろは、昼間は、濡れ縁の下で、日除けをしていたりするのですが。冷え込む秋から冬に向かうと、やはり、夜は、犬小屋で、寝たいようです。家の中で、特にこたつの中で、一番、寝たいようでしたが、そうもいきません。もう、犬小屋を、買い換えるしかないかな、と。
ホームセンターに、行きました。ボブハウスの大きいやつが、ありましたが。リーズナブルで、清潔な感じは、します。ただ、やっぱり、ブラは、軽い感じで、頼りないし、冷たい感じもある。すると…
あれっ、これいいじゃん!これっ‼︎その小屋は、ログハウスになっています。犬の、ログハウスです。家族みんな、可愛い!と、なりました。デカい30kg以上の大型犬でも、楽に入れそうです。しろには、ちょっと、大き過ぎない?大丈夫だよ。そんな感じで。大は、小を兼ねる。何より、ログハウスなのが、可愛い。屋根も、壁面も、全部、丸太。一応、ベニヤ板の上に、半分に割った丸太が、貼り付けられてあるだけだが。かえって、中は、ゴツゴツしていないから、寝づらいことも、無さそうです。
やった〜っ!しろっ‼︎おうち、おっきくなったぞ。ふんっ、ふんっ。臭いを嗅ぎますが。もちろん、お気に入りの毛布や、バスタオルは、敷いてあります。しろは、何だか、最初から、すっかりお気に入りでした。そして、中に、すっぽり、入ってしまいました。
しろは、外から、見えなくなってしまいましたが、覗くと、丸くなって、でも、伸び伸びと落ち着いています。わんこか、ログハウスに、住んでいるとは、可愛い〜っ…
この犬小屋は、本当に、しろのお気に入りの犬小屋になりました。実は、暫くして、床が、抜けてしまいましたが。修理して、ずっと、いつまでも、使い続けて、いきました。