久しぶりに、ずっと
考えていたんだ
自分は、どう思われようが
いぬは、ゆめを見るって
しろは、ゆめを見ていたって
どうしても、思っていて
それは、誰に何と言われようが
変える気など、絶対ない
その自分の
揺るがない思いは
それは、もう
昇天、いや
我が家は、違うね
地縛霊になって
その辺りを、うろちょろ
しているらしい、しろとちび
我が家の二匹
家族だったいぬたちへの
自分の思いだから
変えようが、全然ないんだ
いや、今でも家族の
そんないぬたちへの
思いは、まったく
変わらないから
しろが、あの
最期の時に
きっと、しあわせに
公園の芝生を
駆け回っていて
それで、あの
しあわせそうな
顔をしていたんだと
そのことは
脳腫瘍に取り憑かれて
強い痛み止めで
もう、意識がなくても
その無意識の世界で
しろは、それでも
凄く、しあわせな
ゆめの世界で
思いっ切り
遊んでいたんだと
自分も、家族みんなも
そのゆめを、信じている
絶対に、そうだよ
そうじゃなくちゃならない
きっと、しろは
お兄ちゃんに、抱かれて
断末魔の叫びを
上げるまで
きっと、ゆめを
ずっと、ずっと
見ていたはずだ…