甦って来た
色々、しょうがなかった
改めて、思い返し
かあさんとしろの
初めてのご対面
実家に盆と正月に
子ども連れで
帰ってはいた
ただ、我が家は
実家からは
同じ首都圏でも
首都を跨いで
かなりの距離だ
新居の頃には来た
ただ、しろがうちに来てからは
成犬になってからだ
久しぶりに来た記憶
子どもの頃も
おとなになっても
若い頃には
しろは、結構な人気
日本犬の雑種だけど
とにかく、まっしろ❗️
ぴっかぴか❣️
外では、家に居る時のように
威張って吠えたりはしない
結構、声を掛けられた
「まあ、綺麗なわんちゃん🤩」とか
「まっしろだね‼️」みたいな
誇らしかった
もちろん、実家に帰った時も
かあさんには、写真で自慢
「ずいぶん綺麗な
わんちゃんだね❗️」
誇らしかった
だから、きっと
喜んで、撫でてくれると
久しぶりに来たからには
まず、新しい家族を
…近寄ってくれない
濡れ縁でご対面が
身体は、そっぽ
「しろちゃんは
ずいぶん大きいんだね💦」
そっぽを向いたまま
そうか…
そうだったよな
あの子の時もそうだった
よく思い出せば
一切触ってくれない
とうさんは
おまえの学校の昼間には
かあさんとあの子とふたり
無理だと思ったんだ
もちろん、薄々は
その時も、気づいた
ただ、何十年も経って
しろに近づかない、かあさん
おまえは、あの時
とうさんを恨んだけど
仕方がなかった
きっと、かあさんには
子どもの頃に
いぬに噛まれた、とか
きっとそんなトラウマ
あったのだろう
しろを見せて
調子に乗って
自慢をするつもりが
苦い記憶の甦り
それを、また
思い返している…