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日記、日々の想い 

ふと目覚めた、未明

バイクの音がしている
前の道を、回って行く
一軒、一軒
停めて、エンジンを吹かす
新聞配達だな
たいてい、朝の四時頃かな
春分は、もう過ぎたけど
さすがに、この時間
まだ、月明かりか
いや、今日は曇り
多分、真っ暗闇
街頭の灯はあるけど
本当は、真っ暗じゃないけど
きっと、真っ暗
未明
まだ、明るくないか
みんな寝静まって
起きる人も、まだいない
そんな頃だな
未明
こんな時間に起きて
さあ、まだ寝ていよう
もっと、寝なくちゃね
布団を被る
さあ、寝よう
そう言えば、そうだ
おまえは、子どもの頃
未明が、怖かった
凄く、怖かった
何か、出て来そうで
あの世なんて
子どもの頃から
まったく興味はなかった
無いと思っていた
でも、そうだな
未明
光のない
真っ暗闇には
何故か、何か
潜んでいそうに思えた
この世のものではない
でも、あの世はどうでもいい
だけど、この世じゃない
そんな何か
いつも、背筋が凍る
起きたくなかった
未明
恐らく、大人になっても
おまえは、闇が嫌いで
灯りを点けて
寝ていたかも知れない
そんな、未明
いつの頃からか
何にも、感じなくなった
真っ暗闇の
その奥が、気にならない
そうなった
かも知れない
よく分からない
でも、そうだね
ほんのたまに
あの闇の底を
気にしていたりするかな
背筋は、凍らない
少し、冷んやり
さあ、寝よう…
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