また、暗闇を手探り
眼に、いけないよ
分かってる
凍える指で、探り当てた
スマホ
暗闇に、ぽっかり
画面が、浮かび上がる
見る気はなかったよ
でも、凍える夜で
潜った布団
なんだかなあ
凍えている意識は
冴えて、彷徨う
なんだかなあ
スマホ
手探りしている
なんだか、そうなる
探り当てて
握りしめて
ぽっかり.暗闇
灯った、世界
ちっぽけな、窓
でも、その向こうは
まるで、宇宙だからね
でも、この光
眼に、悪いよね
分かってるけど
分かってなくて
また、うっかり
覗いている、光
光の小窓
小窓から、宇宙
異次元の宇宙
なんだろうね
また、呑み込まれているよ
宇宙、底なし
凍える、指先
霞む眼を、凝らして
底なし宇宙
底の底…