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日記、日々の想い 

子どもとこいぬと…

息子は、おまえとは違う
当たり前だけど
でも、似た事には出会う
そう言うものらしい
似ているようで
全然、似てない
おまえと、息子
学校の帰り道
おまえは、ひとりぼっちで
少しは、友だちも出来たけど
最後は、ひとりぼっちで
だから、息子は
そんな子どもには
したくなくて
そんな子どもには
ならなかった
わいわい、がやがや
そんな学校の帰り道
おまえとは違うな
そんな帰り道にも
捨てられたこいぬ
やはり、いるものらしい
時代は、違うのに
こいぬは、捨てられていた
ひとりのおまえ
みんなと一緒の息子
おまえは、ただ
ひとりがさびしくて
ふたりになりたくて
こいぬを、抱き上げた
息子は、どうだったんだろうか
友だちに、押しつけられた
彼は、そう言い訳した
ただ、しっかりと
こいぬは、抱き締めていた
おまえみたいに
おまえと息子は
違うけど
おまえと息子は
こいぬを抱き締めて
とうさんを待っていた
言い訳をして
どうしても
このこいぬが欲しいと
そう頼んだと思う
そう頼まれた、おまえ
おんなじだな、なんか
そう思った
意外と息子も
本当は、ひとりで
こいぬとふたりに
なりたいのかも知れない
だから、きっと
おんなじに言った
だから、おまえは
責任を持たないとねって
でも、おまえは
とうさんとは
少し、違ったかも知れない
あのこいぬのいのちが
まだ、痛かったから
拾って、捨てた
とうさんに言われて
捨てたこいぬ
こいぬが、いのちが
何十年経っても
凄く、痛かったから
このこいぬは
こいぬのいのちは
おまえも、一緒に守る
あの最期の日
こいぬは
もう、すっかり
おばあちゃんだった
また、息子に
しっかりと
抱き締められていた
最期のときまで
ふたりは、一緒だった
こいぬを捨てた
おまえは、ずっと
ひとりのままで
ふたりを見つめていた…




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