傍観しか、出来なかった…

大昔の話だ
中学の体育の時間
だったかな
サッカーを
やらされていた
おまえは
上手くないから
やらされていた感
それだけ
でも、試合をしていて
ふと、気づいた
後ろから、見ていて
あそこ、がら空きだなって
そう、感じた
みんなは、それなり
体育は、好きで
でも、サッカーが
不人気な時代
だから、みんな
ゲームは、ど素人
だから、我先で
ボールに、集まる
それで、気づいたんだ
あちこち
がら空きだなって
あそこにも、そこにも

誰かが、行って
ボールを、受ければ
簡単に、シュートだなって
それで、誰が❓
おまえが⁉️
まさかね
おまえは、確かに
気づいたけど
身体は、動かない
下手くその癖に
ボールなんか、呼んで
失敗したら、どうする❓
いや、どうせ
失敗するから
じゃあ、誰かに声を
いやいや
どうせ、相手にされない
下手くその癖にって
それだけじゃない
得点になれば
入れた奴の手柄
当たり前だけどね
でも、外せば
多分、おまえのせい
そうだね
どうせ、そんなだ
だから、後ろに
ぽつんと、黙って
なるべく、動かなければ
ただの味噌っかすの
役立たずで
蔑まれるけど
おまえは、平和でいられる
そう、思ってたな
情けないけど
でも、そんな風に
気づくことは
生きてきて
意外と、時々に
否応なく、あって
でも、何にもしなくて
やり過ごそうとして
でも、たまには
言ったりもしたかな

もちろん、遠巻きで

自分で、やる時は

やらされる時だけだからね

気づいても

でしゃばりと

思われたくないから

やりはしないけど

言う事だけは、たまにね
そんな時には
意外と、有難がられたりも
したりも、あったけど

普通は

無視されたまんま
だって、おまえは
結局、遠巻き
傍観者でしか
なかったから…