先立つ"なにか"が
先立つから
おまえは、ただ
意味は、すべて無意味で
価値は、すべて無価値だ、と
そんな風に、ずっと
思い続けてきて
今も、思っている
これからも、ずっと
思い続けていて
そのまま、ただそのまま
無に、帰るんだろう
いや、それは違うか
おまえと言う、有機体
その有機体の生んだ
知覚やら、意識やら
さまざまに、泡立った
その泡の、瞬間ごとの
かたちのあれこれ
それらが、みんな
おまえごと、ことごとく
消えて、失せた後に
でも、きっと
先立つから
おまえは、ただ
意味は、すべて無意味で
価値は、すべて無価値だ、と
そんな風に、ずっと
思い続けてきて
今も、思っている
これからも、ずっと
思い続けていて
そのまま、ただそのまま
無に、帰るんだろう
いや、それは違うか
おまえと言う、有機体
その有機体の生んだ
知覚やら、意識やら
さまざまに、泡立った
その泡の、瞬間ごとの
かたちのあれこれ
それらが、みんな
おまえごと、ことごとく
消えて、失せた後に
でも、きっと
朽ち果てたいのちの
その破片の数多は
別の泡と生まれ変わり
更に、さまざまに
絶え間なく、泡立つ
更に、さまざまに
絶え間なく、泡立つ
でも、やがて
ふいに、消え失せる
そんなことなのかも
そんなことなのかも
そんなことの
繰り返しなのかも
知れない…
それより、なにより
有機なおまえと、その泡立つ
泡の数多が、生まれ出た
その下地としての
無機のすべては
決して、無くなりはしない
宇宙が、果てるまで
それらは、きっと
無くならないのだろう
でも、宇宙が尽き果てれば
きっと、宇宙の生み出した
それら、すべては
ともに、尽き果てる
…なのだろうか
それとも、"なにか"に
帰るのだろうか…
知れない…
それより、なにより
有機なおまえと、その泡立つ
泡の数多が、生まれ出た
その下地としての
無機のすべては
決して、無くなりはしない
宇宙が、果てるまで
それらは、きっと
無くならないのだろう
でも、宇宙が尽き果てれば
きっと、宇宙の生み出した
それら、すべては
ともに、尽き果てる
…なのだろうか
それとも、"なにか"に
帰るのだろうか…