確かに、多少そんな輩も増えているのかも知れない。しかし、そんな輩は、ずっといた筈だ。宣言発出直後だって、そう言う連中がいると、盛んに報道していた。だから、自分は、緊急事態宣言などでは、収束方向には向かわないと思っていたし、発出など無駄だと思っていた。
しかし、一定の効果は、明らかにあって、自分の考えは、間違いだなと思った。だが、我慢出来ない人たちは、常にいるのだから、下げ止まるとは、思っていた。案の定だったが、かと言って延長する必要は、ないとも思っていた。だって、我慢出来ない連中は、所詮我慢出来ない訳だし。延長したって、しなくたって、結局は、リバウンドはする。キリが無いから、止めるしかないのでは、と思っていた。延長して、案、案の定、リバウンドが明らかになったなか、解除すると言うお粗末なタイミングになってしまった。
かと言って、解除されるとなったら、やたら、冒頭から、街頭で外飲みをする連中を報道するなど、不安煽りの視聴率稼ぎにしか思えない。しかも、その煽りで、不安に駆られるのは、そんな外飲みをする連中などではなく、朝から、自分のようにテレビを見ている自粛引きこもりの人たちだろう。自分は、煽られないが。しかし、煽られてしまう人は、ますます萎縮した生活に追い込まれかねない。
だいたい自分は、過剰な煽りが鬱陶しいから、この保守系テレビを見ているのだが。出演者も、この煽り的な報道姿勢には、批判的だったりするのに、何故、この負の煽りを、繰り返すのだろう。経済最優先のマスコミグループの筈なのに、左派系マスコミと変わらない煽り映像を、このタイミングで、延々と流すのだろうか。公平な報道姿勢と言うことなのだろうか。しかし、やはり、自分には、煽り系マスコミに対抗した、視聴率対策の、その場凌ぎの煽情的な番組作り姿勢を、疑ってしまうのだが。
因みに、自分は、若いコメンテーターが言っていたリバウンドはしても良い、には賛同出来ない。いくら、世界的に見て、日本の感染者数、死者数が、圧倒的に少ないにしても、ただ医療体制を充実させて、感染者の増加を受け入れろ、は無い。だって、まだまだ正体が完全には明らかにもなっていない感染症などに、積極的に罹りたい人も、死にたい人も、いないだろう。それを望む奇特な人も少しはいるのかも知れないが。だから、感染症対策は、行政レベルでも、個人レベルでも、粛々と続けるだけだと思う。自分などは、引きこもり高齢者だから、十分に模範的な自粛をしているつもりだが、今後も年単位で、いや死ぬまで継続するとしても、苦にならない。その上での、いざと言う時の病床確保だと思う。
とにかく、我慢出来ない人たちは、緊急事態宣言程度では、多分、たいした我慢は出来ないし、そんな人たちは、老若男女問わず一定数いると思っている。それを海外のように、公権力による暴力まで行使して、抑え込む事態にないことは、事実だ。更に、全体主義国家的に、個人の人権を、公権力で抑圧する国家を望むのか、と言うことだ。もっとも、自分は、サイレントマジョリティだから、もし、そんな国家になっても、それなりに生きていけるとは、思っているのだが。
それと、冒頭の煽り報道にあった、都が、残り少ない緊急事態宣言下で、時短要請などに応じない飲食店に、罰則を課すと言う話は、それなりには、理解出来た。自分のような都民ではない部外者が、とやかく言う話では無いが。解除を目前にして、一気にタガが緩むことを、抑制する効果はある。緊急事態宣言を、政策として実行している以上、行政も出来る範囲内の努力は継続して、感染抑止に努めるのは、当然の事だ。決まった時点で、もっと早くにやるべきだったと言う議論はあるだろうが、解除があと四日だから、意味が無いと言う意見には、与しない。
