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日記、日々の想い 

駅伝の記憶

駅伝の最初の記憶は
にいさんの
血の気の失せた指
とうさん、かあさんも
真っ青になった
お正月は
公務員のとうさんは
もちろん、休みだから
二日でも
のんびり起きて
おせちをつついて
それから、羽根つきとか
外遊びもあるけど
その日は、雪も舞う寒さ
とうさんかあさんに
ねえさんとおまえ
カルタでもやっていただろうか
そこへにいさんだった
にいさんは、ひとり
友だちに誘われて
初めて駅伝を見に行った
その時代の駅伝は
故郷の街でも
街中の一国を走った
海岸地区の実家から
T海道本線を越えて
53次の宿場町
旧市街が一番近い
出掛ける時には
雪が、ちらちら
かあさんは心配して
しっかり手袋をさせて
送り出した筈
外してしまったのだろうか
にいさんが、まず
真っ青な顔
かあさんに、手を差し出す
血の気の失せた指💦
それを見て
とうさんもかあさんも😱😱
ねえさんとおまえは😮😮
放っておけば
壊死するかも知れないらしい
指は、切断するしかない
ただ、お湯に浸けて
温めたりしたのだろうか
お医者さんには
行かなかった記憶
事なきを得た
そんな事があった
翌年からは
街のR134も
ようやく完成して
駅伝は、R134を
海岸を走るようになった
そして、おまえは
にいさんに連れられて
ふたりで、必ず
駅伝を見に行く
毎年の正月行事になった
まだ、駅伝は
ラジオ中継だけ
全国区ではなかった
昭和30年代…
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