イベルメクチンを、何で早く承認しないのかと言うご意見だった。イベルメクチンは、日本人ノーベル賞受賞者の大村教授によって、研究、開発された経口駆虫薬で、途上国を中心に、幅広く利用されている薬だ。十分な安全性も、当然、担保されている。何より、大量に作られている薬だから、安価に容易く入手、使用出来る筈だ。加えて、途上国では、新型コロナウイルスに対する治験はかなり行われていて、有効性を示す結果が、出ているらしい。
ただ、このイベルメクチンは、米国の大学では、否定的な治験も出たと言う。しかし、このイベルメクチンが、有効なのでは無いかと言う話題が出たのは、昨春の緊急事態宣言下だ。世界中で、有効性が云々され、実際に、患者への投与もどんどん行われている自国発の薬を、一年経った現在に至っても、安全性や有効性の確認中だから、承認はこれからです、とは。いったい、どう言うことなのだろうか。
これは、アビガンも同じだ。確かに、副作用もあるらしいし、有効性が、治験で確認できなかったと言う話もある。しかし、その後に、有効性があった、と言う治験も出たとの話もある。この薬も、日本製の薬で、大量の備蓄もある。何故、そんな薬の承認がされず、かと言って、使用の否定もされずに、一年放置されているままなのだろうか。
そこで、レムデシベルだ。この米国製の治療薬は、いち早く承認された。既に、昨年の春に。日本では、十分な治験を行われているような話は、聞かなかった。しかし、米国では、前大統領のお声掛かりで、十分な治験が行われて、有効性、安全性が担保された。と言うのが、政府の承認の理由だった。
しかし、このレムデシベル、エボラ出血熱の治療薬だが、まだ開発途上だった薬。しかも、エボラ出血熱での治験で、効かなかったと言う結果が出たとの話もある。その薬が、さっさと承認されたのだ。まあ、そんな話のあれこれを、整理していくと、えっ?と、思ってしまう。
これ、前総理が、お友達の前大統領に、忖度して、政治的に承認しちゃった訳じゃないよね、とか。経済摩擦を避ける為に、わざわざ米国製の薬を、さしたる根拠もなく承認して、競合する日本製の薬をわざと認可しない政治判断だった、とか。イベルメクチンやアビガンは、国内での競合関係のある勢力が、足を引っ張って、承認出来ない、とか。そう言えば、イベルメクチンは、北里大学発だし、アビガンに至っては、製薬専業ではない富士フイルム製だよな、とか。色々、妄想してしまう。また聞きで、たいした根拠もない話だけど。
とにかく、大切な生命を救う為の薬の使用の承認が、政治取引きや、利権争いの具になっていたりしたら、こんな馬鹿な話はない。