多摩爺の「時のつれづれ(弥生の32)」
賃上げ、相次いだ満額回答
なんていったら良いんだろうか。
政府を監視することが、野党の大事な仕事の一つであることは間違いないが、
最も大事なことは、5%前後のコアな支持者が、その仕事に溜飲を下げることではなく、
その仕事が、多くの国民の利益に繋がるか否かだと思うが・・・ どうやらそうではないらしい。
来年度予算案の成立が、もう間近に迫ってきているというのに、
7~8年前のことにフォーカスして、当時の大臣の責任追及に余念がない。
物価高、少子化、子育て支援、防衛費、そしてコロナ後の経済対策など、
課題が山積するなか・・・ いま野党が執拗に論争を仕掛けている、放送法に関する問題は、
素人目で恐縮だが、国民の利益に直結する大きな課題とは思えない。
こういっちゃ、大変失礼にあたるかもしれないが、
優先順位のピント合わせが・・・ ズレまくっているとしか言いようがない。
国権の最高機関でもある国会で、そんな論争をしているなか、
年明け早々から注目されていた今年の春闘では、
大手企業からの集中回答が発表され・・・ 嬉しいことに、満額回答が相次いでいる。
気になるのは・・・ 労働者の約70%を占める中小企業で、この勢いが続くか否かだが、
日本商工会議所が先日行った、都内の中小企業を対象にした調査によれば、
春闘が始まった年明けのころには、厳しいとの声が多くを占めていたが、
いまでは60%に近い企業が・・・ 今春闘で賃上げすると答えているらしく、期待したいと思う。
大手と比べれば、価格への転嫁が思うように行かず、
賃上げの原資が悩みどこにろになっている・・・ 中小企業だが
悪いことばかりではなく、少しずつではあるが、
事態は良い方向に向かっていると思うが・・・ 如何なものだろうか?
それにつけても、忸怩たる思いをしているのは、
労働組合が支持をし続けてきたにも拘わらず、全くもって影が薄い野党第一党ではなかろうか。
作夏に亡くなった元総理の、働き方改革から始まり、同一労働同一賃金の導入に続き、
ここんとこ、なん年もの間、思うように行かなかった賃上げまで、
政府にリーダーシップを取られたんだから・・・ 影が薄くなるのも当然だろう。
さらに昨日の午後、与党の政調会長や、連立与党の幹事長と、相次いで会談した総理は、
賃上げの朗報(満額回答)に併せて、新たな物価高対策として、
低所得者世帯に3万円を給付するとともに、子ども1人当りに5万円を上乗せすると表明している。
正確には「検討する。」だったが・・・ こういったコメントは、
一度でも口にすると、金額が増えることはあっても、減ったりボツにはならないことから、
表明したということで良いんじゃなかろうか?
本来なら、こういった物価高への対策は、
労働組合から支援を受けた野党が、最前線でリーダーシップを発揮し、
政府や経営サイドと直談判をしてでも、賃上げや給付を求める案件だと思っていた。
おそらく、そういった物価高対策を求めていたと思いもするが、アピールが下手なことと、
国会審議のプライオリティが、放送法に関する元大臣の追求がメインになっていて、
野党びいきのメディアまでもが、放送法のことにしか触れないことから、
結果的に実績が、政府と与党の成果になっている。
こんなことやってるから、東海地方では、連合の中核にある組合が反旗を翻し、
来月行われる予定の統一地方選挙では、
政権与党が公認するの候補を推薦するといった・・・ 大失態に至っているのである。
まっ、それはそれとして・・・ 情けないが、どうしようも出来ないので横に置くが、
今週に入って、少しずつ、ホントに少しずつ、
歯車が良い方向に回り始め、微風ながらも追い風が吹いてきているように思うがどうだろう?
月曜日から、個人の判断により、マスクをしなくても良くなったし、
火曜日には、全国のトップを切って、東京でサクラの開花宣言が出されたし、
水曜日には、物価高に喘ぐ春闘で、組合からの要求に対して満額の回答が出されている。
そして今日(木曜日)は、お隣の半島からトップが、トラブル解決の案を持って来日するらしい。
さらには・・・ この先の結果が、どうなるか分らないが、
侍ジャパンの大活躍が、爽やかな春風を呼び、明るい笑顔をもたらしてくれている。
良かった探しをするような歳でもないが、
事態は確実に、良い方向に動き出していると思うが・・・ 如何なものだろうか?
3年間苦しめられたコロナ禍・・・ 併せて、いきなりドカンと襲ってきた物価高、
さらには、ロシアの侵略戦争に巻き込まれたエネルギー不安、
この国が引き金を引いたわけではないので、
一気に解決することは不可能だが、薄皮を剥ぐように解決していくのではなかろうか?
なん年か後になって、歴史を検証する機会があれば、
今春闘における・・・ 異例ともいえる、相次いだ満額回答が、
この国が元気を取り戻した始まりであったと、確認する日が来るのではなかろうか?
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