Cocoroのままに

Yorieの描くほんわかイラストを中心にCocoroのままにおしゃべりします。
http://www.yorie.jp

エピソード

2009-05-29 | gallie
28日の展示の事。
70代後半くらいの男性、帽子をかぶり、背広姿で、細身のご年輩の方がひとつひとつ、じっくりと作品を見ていらっしゃいました。
見終わったときに声をかけさせていただくと、“CGの作品を見たことがなかったので、色遣いにビックリした、花がきれいですね”などと感想を聞かせていただきました。
私も作品について説明などしていると、突然、“家内が生きていたら、こんな作品を見せたら喜んだだろうな~”と涙ぐまれてしまいました。
3年前に奥様を亡くされたそうです。
奥様の生前は、一緒にいろんなところへ出かけていたそうで、今はお一人で見て回っていると…。そして作品の前でずっと涙を拭いていらっしゃいました。
この方の優しさが伝わってくるようでした。

私は、思いました。“きっと奥様は今もこの方のそばに居て、一緒に作品を見てくださっている”と…。
だからもっともっと、この方が心癒される場所にいったり、きれいな作品を見たりして、ご自身が楽しまれることが奥様が喜ぶことなのでは、ないかと…。
そんな事をこの方にお話しながらの、私の作品の前でのやりとりでした。
その方は、帽子をとり、ふかぶかと“ありがとうございました”と挨拶をされて去っていかれました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする