結婚する姉の着る
ウエディングドレスを
手作りすることになった
家族の物語 家族小説です
子供の自主性を大事にする祖母と
良かれと思って口を出すし
頑張りすぎてしまう母親が
私のかつての家族と
似ていると思ったり…
登場人物は
生活力のない父親に
刺繍好きの弟など
風変わりな人々ではあるけれど
実は この世界の どこにも
「普通の家族」なんて
存在しないのかもしれません
この作家さんの小説はいつも
文体が小気味よくて スッとします
今回も早速…
個性は大事、というようなことを
人はよく言うが 、学校以上に
「個性を尊重すること、伸ばすこと」に
向いていない場所は、たぶんない。
…というセリフに グッときました
無意識に 男らしくとか
女らしくとか
押しつけあっている気がします
私が高校生の頃は
田舎だったこともあり
女の子は高校までで十分だとか
男の仕事は女の仕事とは
大変さが違うとか
そんな価値観や 思い込みが
まだ まかり通っていたなぁ…
などと思ったりしながら
読み進めました
ひとりの人として性別に関係なく
その人の個性を尊重できる
大切にしてもらえる
そんな世の中になるのは
いつなんだろう
実は 家族って 家族だからこそ
わかりあっていると勝手に
思いがちたけれど 家族だからこそ
どんなことを思い考えているのか
ほんとうはわかっていなかったり
するのかもしれない
あらためて家族というものの
愛おしさがこみあげてくる小説でした
小説の中に 血の繋がりはないけれど
家族のような存在の人物が出てきて
その人の描かれかたも
いいなぁ…と思いました
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