*雫/寺地はるな*
ここ何年かの寺地作品の中で
一番好きな本です
特に響いたのが こちらの言葉
変化しながらゆるやかに繰り返し、
続いていくことを「永遠」と呼ぶのだから。
終わることも、変わっていくことも、
離れることも、なにひとつ
悲しいことではない。
私は変化が怖いです
変わることが怖いと思っていて
二の足を踏んでしまうところがあります
背中を優しく押されたような
気持ちになりました
🕊️
*ひと枝の花に似て/星野富弘*
体育の教師だった時 指導中の
事故で脊髄損傷になるが努力の末
筆を口にくわえて50年にわたり
花の詩画を描き続けるに至った著者が
今年4月に亡くなられました
本書は出版された本の中からの
エッセイベストセレクションです
タイトルは
「散ってゆく花の横に、ひらきかけた
つぼみがあり、枯れた一つの花のあとには、
いくつもの実がのこされます。
人間が生きているということは、
なんと、ひと枝の花に似ているのでしょう。」
という本文中の言葉からのようです
著者の絵と添えれられる言葉が好きで
美術館にも出かけたことがあります
本書で八木重吉が好きだったことを
知りました
私も八木重吉の詩が大好きです
本書には奥様による回想も
収録されており お人柄が偲ばれます
何気なく入店した食べ物屋さんに
星野さんの詩画ハガキが額に入って
飾られていたりすると嬉しくなります
🦋