春の気持ち ３

　その上司は突然私の前に現れた。旦那の忌引きが

明けて仕事に戻った日に、声をかけてきた。

その人は何年も前からいたらしいけど、全然知らなかった。

　そして、自分の仕事を手伝わないかと言ってくれた。

そこから一年、仕事を教えてくれて、いつもいつも一緒だった。

パソコンが得意で、独学と言ってはいるがクリエイティブなことも

表計算のようなことも、楽々とこなしてしまう人。

　私は、もしかしたら、この上司は女性だけど私を一人残した

旦那が心配して寄越したんじゃないかと思うことがあった。

仕事の時間外でも休みの日でも電話があった。一人じゃなければ、迷惑と

感じたかもしれないが、私にはその気遣いがありがたかった。

　その上司が転勤でいなくなるという事は、旦那が私はもう

ひとりでもやっていけると思ったという事だろうか。

　私はまだそんなに強くはなっていないけど・・・　

　

　　

　　はい、これ食べて元気だしな。

　　

　　それ歯形ついて、ガッツリ食べかけだよねー

　きんちゃん。