![]() | セミたちと温暖化日高 敏隆新潮社このアイテムの詳細を見る |
「虫は温度で
小鳥は光で季節を感知します。
では,土の中のセミは?」
日高敏隆先生。
4年生の教科書にある
有名な説明文
『花を見つける手がかり』に登場する動物学者さんです。
以前に大先輩から
「切り口が面白い筆者」と紹介されたことを思い出し,
「説明文の研究授業に」と,
探してみて,
条件にヒットしたのがこの本。
……驚きました。
ちょうどこの夏,
「セミが鳴かない」と調べた時に
何度も目にして気になっていた本です。
その作者が
日高敏隆先生だったとは。
「これも運命なのでしょう」と買ってみて,
読んでみてまた驚き。
実に読みやすい本です。
動物にまつわるエッセイで,
文が簡潔。
テンポが速くて分かりやすい。
何より,
「ヘぇ!」
「なるほどぉ」
が盛り沢山。
半日で読み切ってしまいました。
私自身は
基本的に「物語オンリー」の
気むずかしい読書家なのですが,
これは実に楽に読めました。
その中から
「春の数えかたの食いちがい?」というエッセイを
授業に使いたいと思います。
小学校5年生にもちょうど良いレベルでしょう。