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やまもり三香著『うるわしの宵の月』1巻ネタバレ感想。王子同士の恋物語

やまもり三香著『うるわしの宵の月』1巻あらすじネタバレ感想。
「王子」と呼ばれるイケメン女子が「王子」と呼ばれる男子と出会ってしまったら…それはもう恋するしかないよねぇ?
やまもり美香さんがスピカワークスと契約を結び、講談社の【デザート】で心機一転の第1作目『うるわしの宵の月』を連載。

『うるわしの宵の月』1巻

IN THE CLEAR MOONLIT DUSK

『うるわしの宵の月』1巻 tataraworks
■著者:やまもり三香
■カバーデザイン:川谷康久
■発行:株式会社講談社



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『うるわしの宵の月』1巻あらすじ・ネタバレ感想




『うるわしの宵の月』登場人物 

●滝口 宵(たきぐち・よい)
 あだ名が「王子」の高1女子
 背が高く低めの声に男顔

●市村琥珀(いちむら・こはく)
 外見と財力で「王子」と呼ばれる高2男子
 友達からは「イチ」呼ばれている
 宵のことを男と勘違いしていたが……

<宵の友達>
●のばら
●寿(ことぶき)

<イチの友達>
●仙太郎(せんたろう)
 カレーマニア

<そのほか>
●宵の父
 カレー屋『茄子おやじ』経営



『うるわしの宵の月』1巻あらすじ 

『うるわしの宵の月』1巻 tataraworks
滝口宵は、ひょろりと伸びた体躯にやや低めの声、親譲りの男顔、加えてやることなすことイケメン過ぎて女の子達から「王子」と呼ばれる高1女子だ。
ある日、体育後の宵の為にドリンクを用意して待つ女子達を避け、友達と別ルートで着替えに向かっていた宵の頭上に男子が降ってきた。
謝りつつもそんなに悪びれてもいない男子にうっかり見とれる宵だったが、男扱いされカチンとくる。


宵にぶつかった男子は2年の市村先輩で、宵と同じように「王子」と呼ばれていた。
宵のことをすっげー美しい男だと思っていた市村は、宵が女だと知り興味を持つ。
ずっと少女漫画のヒーローポジションにいた宵は、市村に女の子扱いされどうしていいか分からず……。



『うるわしの宵の月』1巻ネタバレ感想 

うわー、もうすっごい好きな絵!(≧∀≦)
デッサンがしっかりしててキャラの顔がとても美しい~( ´艸`)
髪の毛の質感とか大事よね。
ずーっと絵だけ見てても飽きないもん。
それこそ漫画の醍醐味よね!


さて、『うるわしの宵の月』の英語タイトルは“IN THE CLEAR MOONLIT DUSK”となっているが、「月明かりに照らされた」(形容詞)を意味する“moonlit”は“moonlight”より詩的なイメージで使われている。
“dusk”は“twilight”よりも暗さが増した時間帯の「夕やみ」を意味する名詞。
この英語のタイトルは漫画の内容やキャラクターにピッタリだと思う。
タイトルをつけた人、誰だか知らんけどセンスいい!good(^-^)g""


主人公の滝口宵は、本当にカッコイイイケメン女子なのだが、本人は周囲から王子扱いされることに傷ついているっぽい。
そこは仲良しの友達すら気づいていない。
そりゃあ年頃の女の子が、男子からカッコ良すぎて嫉まれたりひがまれたり、丸っきり男扱いで恋愛対象から「ない」と外されて嬉しいはずがないもんね。
女の子達がカッコイイと憧れる外見が宵にとってはコンプレックスなのだ。


「あんた めちゃくちゃ 美しいな」
21ページの初遭遇で市村は宵にこんなことを言い、微弱ながら宵の中にトキメキに似た感情が芽生えそうになる。
しかし、直後に市村が宵を男だと認識してしまった為、宵は腹立ちを覚える。
「王子」と呼ばれ、女子扱いされないことには慣れっこのはずの宵が腹が立つ時点で市村に落ちちゃってるけどね。


それにしても、市村の下の名前がまたイメージにピッタリ。
琥珀ですってよ、うんまぁ、素敵な響き。
176ページのでっかい猫(市村)に包まれて眠る宵のコマが可愛かった( ´艸`)
あんなトトロ級にでっかい猫、いたら喰われちゃうけどモフモフの中で寝たいわ。
参照『うるわしの宵の月』1巻176ページ
【つづきは】2巻あらすじ・感想



女性漫画家マネジメント会社スピカワークスって? 

デビューからずっと集英社と専属契約を結んでいたやまもり三香さんが、『椿町ロンリープラネット』(全14巻)の連載終了後、フリーになっていたとは。
ずっと【マーガレット】で描くと思っていたのでちょっと淋しい(ノД`)
やまもり三香さんは、女性漫画家のマネジメント会社・株式会社スピカワークスと契約し、講談社の【デザート】で『うるわしの宵の月』の連載を始めた。


株式会社スピカワークスの代表・鈴木重毅さんは、1996年に講談社に入社し、最初は【少年マガジン】の編集部へ配属された。
その後、1998年に少女漫画誌【デザート】へ異動し、2013年から【デザート】の編集長をされていた。
2019年5月に講談社を退社して、2019年6月に株式会社スピカワークスを設立。
すぐに『日々蝶々』『ショートケーキケーキ』の森下SUUさんと新作『ゆびさきと恋々』を立ち上げ【デザート】で連載開始。


最近はこういう作家、クリエイターと出版社の間に入るマネジメント会社が増えつつあるのかしらね?
小説家マネジメント専門の会社もあるよね。
とは言え、全く連載経験も出版経験も無い人が契約できるほどあまくはないよね。
こういう形で仕事ができるのも売れっ子だからこその強みだと思うわ。
一応スピカワークスでは新人発掘にも力を入れていこうとしているようだけど、まだできて1年くらいの会社なので今後に期待かな?

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ありがとうございました(人´∀`*)

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