Y.Nさん
第38期生、自分にとっては第26期生
自分が部活顧問をもってから26番目の卒業生です
思えば第1期生は40をこえたおばちゃん(笑)
その26期生、長い長い教師生活の中で、最も長い時間自分と一緒にいた選手たちです
そしてそのキャプテンが彼女です
彼女より状況判断ができる子はいたし
彼女より優しい子はいたし
彼女より気の付く子はいたし
彼女より頭の回転がはやい子はいたし
彼女より人をまとめる能力に長けた子もいる
それでもキャプテンは彼女です
もし時間が戻って、チームをやり直せと言われたら
1回目の時の何百倍の勢いで彼女をキャプテンにするでしょう
なんでかと言われても、答えに困りますが
ひとつ言えるのは、彼女がうちのチームだったということ
彼女の成長とともにうちのチームは成長しました
彼女がうちのチームのすべてを表現していました
闘争心のある、強気なテニス
最後まであきらめない一生懸命なテニス
そして馬鹿正直で真面目なテニス
すべてにおいて、うちのチームを代表してくれる子です
彼女がうちの学校に引っ越してくると聞いた時
いったいどんな子なんだろう?と思いました
彼女に初めて会った時のことはよく覚えていません
ただ、小さいな(失礼)と
その小さかった子が自分の中でこれほど大きな存在になろうとは、
その時は想像もしていませんでした
彼女は小学校時代からテニス経験があり
入ってきたときから上級生と打ち合うことができました
小さい体からびっくりするような強打が特徴で
バックハンドはつなぐだけ、フォアにボールが来たら「さあいけ!」みたいな
それはそれでとてもわかりやすい楽しいテニスでした
それでもその時点で他校の3年生にも堂々と渡り合っていましたから
間違いなくこの選手はトップを取っていける選手になると感じました
しかし、そういう選手を扱うのは自分はとても苦手だし
正直、自分なんかが相手しなくても十分どこでもやっていけるだろ、という思いもあり
それほど魅力は感じていなかったんです
それよりも何よりも自分の気持ちを持って行かれたのは彼女の内面とその成長です
彼女は強くなるためにうちに来たわけではありません(たぶん)
彼女の入っていたクラブには女子がいなかったので彼女は一緒に頑張ってくれる
チームが、仲間がほしかったんだと思います
そして、その仲間が最高でした
ぴったりこれ以上ないという勢いではまったんではないかと思います
彼女はその仲間たちの中で確実に一歩一歩成長していきました
1年生の時にはいっぱい泣いたこともあったと思います
自分にはあの丹波での涙が、
彼女がうちのチームのかけがえのない存在になるための産声だったのではと思っています
彼女が強くなるためだけにうちに来たのなら、ここまで彼女は成長することもなかったし
仲間のありがたさを感じて、仲間を大切にすることもなかったし
顧問にここまで愛されることもなかったでしょう
彼女には本当に思い出がたくさんありすぎて、今思うとそのすべてが夢のようです
得意技は「霊が見える」「近所の公園で夜中に歌う」などなど
そして腰を痛める、ひざを痛める、過呼吸で逝きかけるなどなどで病院通い
しびれる試合は数知れず、顧問との衝突も数知れず
当然いい思い出も、苦い思い出もあります
それらを繰り返しながら、自分は彼女にどんどんと惹かれていきました
そしていつしか、自分は彼女のうれしそうな笑顔を見るために頑張るようになりました
それは彼女が引退した後も、今も変わりません
授業でも彼女が笑顔で質問に来るだけでテンションあがりました
はたから見たらさぞかしだらしない顔をしていたことでしょう(笑)
彼女には一目ぼれではなく
3年間いろんなことを積み重ねながら大好きになっていきました
きっと、これからもどんどん好きになっていきます
でも、困りましたね
もう、お別れです
高校に「嫁にださなくては」いけません
時間は戻ってはくれませんが、そこを何とかならないでしょうかね(笑)
今日は3月31日
彼女たちが中学生である最後の一日です
明日、4月1日から、彼女らは正式に高校生となります
月日の経つのは本当に早いものです
いろいろ苦しみ、悩みましたが
でも、本当に充実した幸せな3年間でした
ありがとうございました
追伸1
N.Sさん
彼女は事情があって、なかなか練習に参加できなかった子です
そして、2年生のときに転校していきました
なかなか練習にこられなかったので
練習に来たときは、さすがについていくのが精一杯
技術もお世辞にも高いものではなかったのですが
うちのチームはそういう子が成長するのには最適の場所
彼女も、来るたびに成長してくれました
嬉しかったです
でも、もっと嬉しかったのは
彼女がうちのチームであったことを
本当に今でも誇りに思っていてくれていることです
彼女は転校後も試合の応援や、時間の空いた時など
よく顔を出してくれました
嬉しいですね
彼女も大事な自分の教え子です
彼女の大好物はお蕎麦です(爆)
得意技は甘いお菓子をとことん甘く作ることです
追伸2
歴代の保護者の皆様
試合にいくたびに、毎回多数の保護者の方々が帯同
他校の先生から、
大変ですね、気を遣うでしょ、と
よく言われます
確かに、部活の保護者についての
あんまりよくない噂話を聞いたこともあるので
大変ですね?なんて言われるのもわかります
でも、うちの保護者は最高です
上に書いたことなんて心配したことありません
顧問よりずっとちゃんとしておられます(笑)
限りなく協力してもらいました
背中を押してもらったことは数しれずありますが
足を引っ張られたことは一度もありません
何よりありがたかったのは
子供たちについて、いろいろ頑張ることを
楽しんでくださったことです
もちろん、いろいろと面倒なことや、ご苦労はあったと思いますが
子供たちの頑張っている姿を
本当に楽しみに見てもらったので
こちらも気を遣わずにすみました
遠征のたびに、飲みにいきましたね(笑)
試合より、夜の方がメイン(笑)?
そんな感じで、楽しかったです
保護者の方々の協力なしにうちのチームは絶対に成り立ちませんでした
それは子供たちもしっかり理解し、
最高に感謝してると確信しています
本当にありがとうございました
第38期生、自分にとっては第26期生
自分が部活顧問をもってから26番目の卒業生です
思えば第1期生は40をこえたおばちゃん(笑)
その26期生、長い長い教師生活の中で、最も長い時間自分と一緒にいた選手たちです
そしてそのキャプテンが彼女です
彼女より状況判断ができる子はいたし
彼女より優しい子はいたし
彼女より気の付く子はいたし
彼女より頭の回転がはやい子はいたし
彼女より人をまとめる能力に長けた子もいる
それでもキャプテンは彼女です
もし時間が戻って、チームをやり直せと言われたら
1回目の時の何百倍の勢いで彼女をキャプテンにするでしょう
なんでかと言われても、答えに困りますが
ひとつ言えるのは、彼女がうちのチームだったということ
彼女の成長とともにうちのチームは成長しました
彼女がうちのチームのすべてを表現していました
闘争心のある、強気なテニス
最後まであきらめない一生懸命なテニス
そして馬鹿正直で真面目なテニス
すべてにおいて、うちのチームを代表してくれる子です
彼女がうちの学校に引っ越してくると聞いた時
いったいどんな子なんだろう?と思いました
彼女に初めて会った時のことはよく覚えていません
ただ、小さいな(失礼)と
その小さかった子が自分の中でこれほど大きな存在になろうとは、
その時は想像もしていませんでした
彼女は小学校時代からテニス経験があり
入ってきたときから上級生と打ち合うことができました
小さい体からびっくりするような強打が特徴で
バックハンドはつなぐだけ、フォアにボールが来たら「さあいけ!」みたいな
それはそれでとてもわかりやすい楽しいテニスでした
それでもその時点で他校の3年生にも堂々と渡り合っていましたから
間違いなくこの選手はトップを取っていける選手になると感じました
しかし、そういう選手を扱うのは自分はとても苦手だし
正直、自分なんかが相手しなくても十分どこでもやっていけるだろ、という思いもあり
それほど魅力は感じていなかったんです
それよりも何よりも自分の気持ちを持って行かれたのは彼女の内面とその成長です
彼女は強くなるためにうちに来たわけではありません(たぶん)
彼女の入っていたクラブには女子がいなかったので彼女は一緒に頑張ってくれる
チームが、仲間がほしかったんだと思います
そして、その仲間が最高でした
ぴったりこれ以上ないという勢いではまったんではないかと思います
彼女はその仲間たちの中で確実に一歩一歩成長していきました
1年生の時にはいっぱい泣いたこともあったと思います
自分にはあの丹波での涙が、
彼女がうちのチームのかけがえのない存在になるための産声だったのではと思っています
彼女が強くなるためだけにうちに来たのなら、ここまで彼女は成長することもなかったし
仲間のありがたさを感じて、仲間を大切にすることもなかったし
顧問にここまで愛されることもなかったでしょう
彼女には本当に思い出がたくさんありすぎて、今思うとそのすべてが夢のようです
得意技は「霊が見える」「近所の公園で夜中に歌う」などなど
そして腰を痛める、ひざを痛める、過呼吸で逝きかけるなどなどで病院通い
しびれる試合は数知れず、顧問との衝突も数知れず
当然いい思い出も、苦い思い出もあります
それらを繰り返しながら、自分は彼女にどんどんと惹かれていきました
そしていつしか、自分は彼女のうれしそうな笑顔を見るために頑張るようになりました
それは彼女が引退した後も、今も変わりません
授業でも彼女が笑顔で質問に来るだけでテンションあがりました
はたから見たらさぞかしだらしない顔をしていたことでしょう(笑)
彼女には一目ぼれではなく
3年間いろんなことを積み重ねながら大好きになっていきました
きっと、これからもどんどん好きになっていきます
でも、困りましたね
もう、お別れです
高校に「嫁にださなくては」いけません
時間は戻ってはくれませんが、そこを何とかならないでしょうかね(笑)
今日は3月31日
彼女たちが中学生である最後の一日です
明日、4月1日から、彼女らは正式に高校生となります
月日の経つのは本当に早いものです
いろいろ苦しみ、悩みましたが
でも、本当に充実した幸せな3年間でした
ありがとうございました
追伸1
N.Sさん
彼女は事情があって、なかなか練習に参加できなかった子です
そして、2年生のときに転校していきました
なかなか練習にこられなかったので
練習に来たときは、さすがについていくのが精一杯
技術もお世辞にも高いものではなかったのですが
うちのチームはそういう子が成長するのには最適の場所
彼女も、来るたびに成長してくれました
嬉しかったです
でも、もっと嬉しかったのは
彼女がうちのチームであったことを
本当に今でも誇りに思っていてくれていることです
彼女は転校後も試合の応援や、時間の空いた時など
よく顔を出してくれました
嬉しいですね
彼女も大事な自分の教え子です
彼女の大好物はお蕎麦です(爆)
得意技は甘いお菓子をとことん甘く作ることです
追伸2
歴代の保護者の皆様
試合にいくたびに、毎回多数の保護者の方々が帯同
他校の先生から、
大変ですね、気を遣うでしょ、と
よく言われます
確かに、部活の保護者についての
あんまりよくない噂話を聞いたこともあるので
大変ですね?なんて言われるのもわかります
でも、うちの保護者は最高です
上に書いたことなんて心配したことありません
顧問よりずっとちゃんとしておられます(笑)
限りなく協力してもらいました
背中を押してもらったことは数しれずありますが
足を引っ張られたことは一度もありません
何よりありがたかったのは
子供たちについて、いろいろ頑張ることを
楽しんでくださったことです
もちろん、いろいろと面倒なことや、ご苦労はあったと思いますが
子供たちの頑張っている姿を
本当に楽しみに見てもらったので
こちらも気を遣わずにすみました
遠征のたびに、飲みにいきましたね(笑)
試合より、夜の方がメイン(笑)?
そんな感じで、楽しかったです
保護者の方々の協力なしにうちのチームは絶対に成り立ちませんでした
それは子供たちもしっかり理解し、
最高に感謝してると確信しています
本当にありがとうございました