29.クラスとクラスメンバ(変数、メソッド、インナークラス)
のアクセスを制御するJavaキーワードは、
次のとおりである。
●public
プログラムのどこからでも、
このクラスまたはクラスメンバにアクセスできる。
●protected
同じパッケージまたはサブクラスのメソッドだけが、
protectedのクラスメンバにアクセスできる。
このキーワードは、
クラスを修飾する目的には使えない。
●private
同じクラスのメソッドだけが、
privateのメンバにアクセスできる。
このキーワードは、
クラスを修飾する目的には使えない。
●(修飾子なし)
アクセス修飾子を指定しないクラスまたはメンバには、
同じパッケージのクラスからしかアクセスできない。
この設定は、
デフォルトのアクセス修飾子とも呼ばれる。
30.abstractキーワードは、
戻り値とシグニチャがあるだけでコード本体のないメソッドを宣言するときに使う。
abstractメソッドを持つクラスも、
abstractを使って宣言しなければならない。
インタフェースは常にabstractだが、
宣言からabstractキーワードを省くことができる。
abstractキーワードを使って変数を宣言することはできない。
31.finalキーワードは、
オーバーライドできないメソッドや、
初期値を変更できない変数を作成するときに使う。
メソッド内で宣言されたインナークラスで使われるローカル変数やメソッドパラメータは、
finalキーワードを使って宣言しなければならない。
32.staticキーワードは、
特定のインスタンスではなくクラス全体に属するメソッド、
変数、ネストクラスを宣言するときに使う。
static変数を初期化するため、
メソッドの外側にあるコードブロックをstaticキーワードで宣言できる。