セカンドフルアルバム最後の曲は小林旭さんの「ダイナマイトが百五十屯」です。
https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-31863.html
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/62079/
私は日活アクション映画世代ではないため、この曲をリアルタイムで聴いたことがありませんでしたが、Kiinaのカバーを聴いた後で現在の小林旭さんではなくリリースされた頃の旭さんのオリジナル音源を聴いて、あまりのハイトーンにびっくりしました。それに、そもそも「なぜ百五十屯?」
こちら↓のサイトに歌手小林旭さんと「ダイナマイトが百五十屯」誕生のいきさつが書かれていました。なるほど!
http://www.tapthepop.net/song/33941
レコーディングに当たっては、T村ディレクターの指示にもさぞ熱が入ったことでしょうね。
Kiinaも、主人公になりきって巻き舌混じりに勢いよく歌っていますよね。
さて、これでセカンドアルバム「演歌名曲コレクション2〜きよしのズンドコ節〜」全12曲を聴き終えました。
通常、シングル作品は販売戦略を考慮して(つまりは売れ筋を見定めて)選曲されるので、アルバムにこそその歌手の実力なり方向性なりが詰めこまれるものだと思います。
Kiinaのファーストフルアルバムもそうでしたから、12曲のうち半数はオリジナル、半数は往年の名曲のカバーという構成で行こうと、制作陣がコンセプトを固めたのでしょう。
でも、このシリーズが、「演歌名曲コレクション」として20枚、「新・演歌名曲コレクション」として10枚まで続くと、2002年の時点でいったい何人の関係者の方が予想していたでしょうか。
コロムビアというレコード会社が元来冒険を好まないという面は確かにあったかもしれませんが、もうひとつには演歌歌手としてのKiinaが担っていた使命にも関係していたように思います。
Kiinaはひとりの優れた演歌歌手であると同時に、往年の名曲を次の世代に引き継ぐという重い役割も担っていました。Kiinaほどその役割に適任な歌手はいないことを、ミニアルバム「股旅演歌名曲選」とフルアルバム「演歌名曲コレクション」で早くも世に知らしめました。
「演歌名曲コレクション」シリーズがこれほどまでに長く続いたということは、Kiinaと同じだけの力量をもってそれを引き継いでくれる歌手が現れなかったということなのでしょう。
オリジナルに敬意を払いつつ、新しい生命を吹きこんだカバー曲の数々を聴くと、改めてKiinaの才能の凄さが分かる気がします。