「群青の弦」3タイプすべてにボーナストラックとして入っているのが「きみとぼく」です。
歌詞は歌ネットより。
2006年、大阪新歌舞伎座で森の石松さんの劇場公演を行っているさなかに出会って、16年間KIINA.と喜びも悲しみも共にしてくれたココアちゃんが虹の橋を渡ってゆき、その悲しみからKIINA.が紡いだ詞に木根さんが曲をつけてくださいました。
「哀しみとかを全部歌詞にすれば心が軽くなるかな…と思って、泣きながら、震えながら書きました」とKIINA.は雑誌のインタビューで応えています。
この曲は言って見れば、ココアちゃんを亡くしたKIINA.の哀しみというある意味プライベートな歌。多くを語る必要はないかもしれません。
ただ、この曲が類似の凡百の曲と明らかに違っているのは、語り手=主人公がKIINA.ではなくココアちゃんであること。そのことでこの物語により深さが出たのではないのかな、この曲を聴いた人は誰でもふたり(KIINA.とココアちゃん)の絆の強さに思いを致すだろうなぁと、そんな風に感じました。
ココアちゃんを語り手にしたことに、作詞家としてのKIINA.の非凡さが表れている気がしました。
人と動物の別れの物語で、大好きな絵本が一冊あります。
ミロコマチコさんという作家さんの「てつぞうはね」(講談社)という絵本です。
何度読んでも最後のページで泣いてしまいます。