アルバム後半、カバー曲の一曲めは、藤山一郎さん「影を慕いて」です。
Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=fLE7r68tNZI
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/239484/
昭和7年、藤山一郎さんの歌唱で空前の大ヒットとなった作品ですが、その40年後、森進一さんがカバーしたことにより新たな命が吹き込まれました。
古賀さんが自らレコーディングに立ち会ったという森さんの「影を慕いて」は、どちらかと言うと淡々と歌う藤山さんのとはまったく違う、感情がほとばしるような絶唱になっていますね。
森さん以降にこの曲をカバーした歌手は、大なり小なり影響を受けているのではないでしょうか。
「影を慕いて」は古賀メロディーの特徴とも言える幅広い音域で構成されていますが、Kiinaは歌い出しの低音からサビの高音までとてもよく声が出ていて、深い感情を込めて歌っていますね。
特に3番の「永ろうべきか 空蝉の」の絶唱が胸に迫ります。
恋に敗れて人生を悲観し、剃刀を喉に当てたという若き日の古賀さんが憑依しているかのようです。