アルバム・カバー曲6曲めは弘田三枝子さんの「人形の家」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=wiK4UDyksnM
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/239188/
私の幼い頃の記憶にある「ヴァケーション」を溌剌と歌う姿からの1969年の「人形の家」は衝撃的でした。同年のレコード大賞では歌唱賞を受賞されていますね。
2020年の突然のご逝去に対する報道は、コロナ禍の中だったとは言え、その実力と実績に比べてあまりにも寂しいものでした。
Kiinaのファンになってから、主にテレ東系の公開歌番組で弘田さんが「人形の家」を歌われるお姿を拝見しましたが、ご本人の度重なるスキャンダルがなければ、「人形の家」だけでなく、それを上回るような沢山のヒット曲を世に送り出されていたのではないかと、残念でなりません。
そうは言っても「人形の家」が名曲であることには変わりありません。Kiinaは弘田さんを大先輩としてリスペクトしつつ、自分なりの「人形の家」の世界を見事に創り出していますね。失った恋への切々たる叫び。Kiinaご本人も「歌の世界に入ると歌詞の中の主人公になって歌いますからね。男性、女性の性も超えてしまいます」とお話ししています。
Kiinaが選曲した「カバー・セレクション」にも入っていますが、弘田さんの物まねではないので、「私は『あ』なたに 『い』のちを預けた」ときちんと歌っています。
なかにし礼先生にとっても「人形の家」は大切な作品のひとつだったのではないでしょうか。2016年になかにし先生の作詩家・作家生活50周年を記念して作られた4枚組アルバム「なかにし礼と75人の名歌手たち」の中で「人形の家」はdisc1に、Kiinaの「櫻」はdisc4に収録されていました。