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氷川きよしについて ★ by とねりこ

☆炭坑節〜Kiinaの歌声を味わい尽くす♬437

アルバム・カバー曲5曲めは「炭坑節」です。Kiinaの歌唱はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=vBoX8EcK3Uk

歌詞は歌ネットより。

https://www.uta-net.com/song/239189/

 

Kiinaのアルバムではオリジナルを三橋美智也さんとしていますが、この「炭坑節」は戦後の石炭大増産時代にお座敷唄として北九州地方の芸者さんたちによってレコーディングされ、たちまち全国的に流布されたものです。田川出身の赤坂小梅さん始め鶯芸者と呼ばれた声自慢の芸者さんたちもこぞってレコードを出しています。

元々の盆踊り唄を持たなかった東京では、盆踊りというと真っ先に「炭坑節」が踊られたようですね。

 

この歌では月が「三池炭鉱の上に出た」と歌われていますが、本当は同じ三井資本でも大牟田の三池ではなく田川にあった伊田炭鉱を歌った歌なのだそうです。地元の方ならご承知なのでしょうが、高い煙突も三つの山も田川伊田炭鉱から見える景色だそうですね。

元々「炭坑節」のルーツは、炭鉱で働く女性たちが辛い労働を紛らわすために歌った「選炭唄」に芸者さんたちがお座敷で三味線の伴奏をつけて歌ったもので、それが戦後に一気に全国区の民謡として広まった陰には、GHQ(三池炭鉱のあった大牟田にも進駐しました)による「まずは石炭増産で戦後日本の復興を」という思惑があったと。美空ひばりさんの「一本の鉛筆」でご紹介した前田和男さんがこの歌についても丹念に調査されていました。

 

私の年代になると、九州の炭鉱と聞くとどうしても「三池闘争」や土門拳さんの「筑豊のこどもたち」の写真集や「にあんちゃん」を思い浮かべてしまいます。戦後日本の縮図のような、あまりにも強い光と影のコントラスト。「炭坑節」は九州が石炭景気に大いに沸いた一瞬を切り取って、その輝かしかった時間を盆踊りという形で国民が共有する歌なのかなぁと思ったりもします。

 

さて、そんなことを考えながら聴くKiinaの「炭坑節」ですが、Kiinaにとっては「地元福岡が発祥の盆踊り唄」という親近感(だけ)もあるでしょうね。

明るい声で景気よく歌ってくれています。ちょっと意識して平べったい声にしているのかな?という気もします。

今回の「昭和歌謡史」にも収録されていますね。

コメント一覧

チャチャチャ
おはようございます。「炭坑節」子供のころから馴染んだ曲です。全国的か九州地方だからか分かりませんが良く歌われて来ました。炭坑は長崎も多く長崎港を出た所にある島々は炭坑の島です。世界遺産に登録されている軍艦島(端島)もそうですね。そんなことで長崎も良く歌われていたと思います。kiinaも地元の曲なので子供頃から馴染んでいたと思います。曲も明るい、調子がいい、本当に盆踊りに合いますね。踊りよりもkiinaのうた声が流れると聞き惚れそうです。長崎は広い所がないので盆踊りがあっているのか分かりません。参加したこともありません。

昨夜昭和歌謡史のCDが届きましたがkiinaに見惚れてあけるのが勿体なく眺めています。
みつこ
炭鉱がらみで思い出すのはkiinaの「若松みなとのあばれん坊」です。この曲を初めて聴いた時、勇壮なイントロに男らしい歌詞、宮下健治、原文彦両先生らしい歌で何度も聴きたくなります。歌詞の「ごんぞ」の意味が分からず調べると若松港が筑豊炭鉱の石炭の出荷で賑わっていた時、船に石炭を積み込む荷役の仕事をしていた方々を「権蔵」と言っていたらしいです。だから「石も磨けば光るもの」の石は石炭、黒いダイヤです!高校教師だったたぶん歴史の先生だった原文彦先生らしい史実に基づいた歌詞ですね。荷役の仕事をしながらも夢を見て頑張る男の気概をkiinaも力強く歌っています。旅うたの5枚目に入っています。聴いてみて下さいね。
元布団の中のお母さん
☆炭鉱節〜
「徹子の部屋」で、アルバムを聞かれた徹子さんが、『炭鉱節上手いわね!』と、何度もお話しされていたのが思い出されます
きよしくんも、『そうですか〜』と、嬉しそうでした
やはり、幼い頃から耳に馴染んでいる地元の歌のひとつになるのかも知れませんね
炭鉱節の詳しい歴史を読ませて頂き、思いを深められました✨
サファイア
とねりこさんの曲の紹介の記事の所ですが、緊急の事なので失礼します。
今PC開いて知りましたが、愛媛・高知で震度6弱とか。そのあたりをはじめとする地域の皆さま、ご無事でしょうか? 心配です。
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