このアルバムリリースの少し前に、KIINA.にとって画期的な事件がもう一つありました。
WOWOWとの契約です。
「一流と認められるアーティストのライブしか放送しないWOWOWがきよしくんにに目をつけた!」と嬉しくて、「ヴォーカリスト 氷川きよしの魅力」と大阪城ホールコンサートの放送に間に合うよう、急ぎ私も加入しました。毎月の料金はちゃんと私の口座からの引き落としです。
WOWOWの担当の方がツアー中の北海道まで打ち合わせに来てくださったと、大崎でのアルバムリリースイベントの時にKIINA.がお話ししていました。
KIINA.はWOWOWのことをあまり知らなくて(もちろん加入していない)西さんに「加入者数が凄いんですよ」と言われても「知らんがな」って他人事のように答えていましたが。これもやはり「限サバ」効果によるものだったのでしょうね。
WOWOW加入記念で抽選に当たったKIINA.ミニクッション。本当にミニですが、枕の高さ調節に重宝しています。
さて、アルバム11曲めはシャンソンのカバー曲「黒い鷲」です。KIINA.の歌唱はこちら↓
歌詞は歌ネットより。
フランスのシャンソン歌手バルバラが作詞・作曲した歌に岩谷時子さんが日本語の歌詞を付け、多くのシャンソン歌手にカバーされています。KIINA.が歌っているのは、オリジナル歌唱が岸洋子さんとなっています。
KIINA.にとっては「愛の讃歌」「百万本のバラ」に次いでのシャンソンへの挑戦になるでしょうか。「愛の讃歌」のようにストレートな感情表現ではない分、どのように物真似でないオリジナリティーを出すか難しいものがあったと思いますが、KIINA.はバルバラ風でも岸洋子さん風でもないKIINA.らしいスケールの大きな歌い方を通していると思います。(つまり、シャンソンにしては声の響きがちょっと強めかな?)
ひとつだけ気になったのは、「鷲」という言葉のアクセントです。「鷲」は「儂」と同じく「わ」が低く「し」が高くなるのですが、「やがて 悲しそうに 鷲は消えた空へ」の部分だけ「鷲」が「和紙」→「わ」が高く「し」が低くなってしまっています。
外国の曲に日本語の訳詞を付けると、どうしても本来の日本語のアクセントに馴染まない箇所が出来てしまいます。岸洋子さんの歌を聴いてみると、レコードではこの部分をメロディーに忠実に「和紙」のアクセントで歌っているのですが、ライブでは出来るだけ「鷲」本来のアクセントに近づけるように、日本語として不自然に聴こえないように歌っているのが分かります。
KIINA.もステージで何度も歌っていたら、きっとそうしていたのかな?と思うのですが、残念ながら生で聴ける機会がありませんでした。