アルバム・カバー曲5曲めは、エト邦枝さん「カスバの女」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=Rt8BUYf4NC8
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/104547/
1955年に発売した時は全く売れず、12年後の1967年に緑川アコさんがカバーしたところヒットとなり、次々と様々な歌手がカバーするようになったそうです。
アルジェリアにある町・カスバを舞台にしたジャン・ギャバン主演の有名なフランス映画「望郷」がこの曲のモチーフになっていますが、解説(wiki)には書いてありませんが、私はもうひとつマレーネ・ディートリッヒとゲイリー・クーパーが主演した「モロッコ」もモチーフにしているのではないかと思っています。「酒場の女」「外人部隊」は、もろ「モロッコ」の世界ですね。
歌詞の1番、2番は「望郷」、3番は「モロッコ」。「望郷」も「モロッコ」も、当時日本でもよく知られた映画だったと思います。
「望郷」はラストでジャン・ギャバンが船に向かって「ギャビー!」と叫ぶ声が汽笛にかき消されてギャビーが耳を塞いでしまうシーン、「モロッコ」はディートリッヒがルージュで鏡に「adieu」と書いて去るシーンが印象に残っています。
要は、そういった大変エキゾチックなテーマで書かれた作品だということで、やはり元々ムードを持った女性歌手の方によるカバーが多いようです。
Kiinaも雰囲気を作って頑張って大人の歌唱をしていますが、フランスの植民地だったアルジェリアや外人部隊のことなど、若いKiinaにどれだけ具体的にイメージが出来たかなあという気持ちは残ります。
聴き手のそれぞれの好みですが、同じく外国を舞台にした曲でも、「蘇州夜曲」の方がKiinaには合っていたかな?という気が私はしています。