1日めの開演時刻を1時からと勘違いして早い時間の新幹線を取ってしまっていたので、昨日は新幹線の中で夕方まで何をしようかと考えて、「そうだ!藤田美術館に行こう」と思いつきました。
ご存じの方も多いと思いますが、世界に3点しかない(しかも全て日本にある)曜変天目茶碗の1点を所蔵している美術館です。
藤田伝三郎さんという明治期の実業家が収集した美術品を、かつては蔵を改造した美術館で展示していたのですが、2年前にガラス張りの超モダンな建物にリニューアルしたのです。
残念ながら曜変天目茶碗は今年の展示が終了していましたが、HPをスクロールしてみたら、館長さんが自らお茶を点ててくださって一緒におしゃべり出来る茶話会が定期的に催されていて、昨日がその日だったことが判明しました。
迷うことなく予約ボタンをポチッと押し、新歌舞伎座そばのホテルに荷物を預けて大阪城北詰という初めて聞く駅に向かいました。
藤田館長さんは伝三郎さんから数えて5代目。「美術品は個人で楽しむのではなく多くの人の目に触れてこそ価値がある」という家訓を守り、学芸員の資格を取って美術館を運営されています。
何度来ても大阪に土地勘のない私ですが、美術館は大阪城北詰駅を出てすぐ隣ですから、機会がありましたらぜひ立ち寄ってみてください。
来年の曜変天目茶碗の公開は8月〜10月だそうなので、そのあたりでKIINA.のコンサートが大阪であったらいいなぁと今から目論んでいます(*^_^*)
お庭もとても素敵です。
藤田家の莫大な資産の元になったのは鉱山経営(曜変天目茶碗は今のお金に換算して4億から5億だそうです)。館長さんもよくご存じで、「ハイハイ!そこの出身です!」と挙手したら、そこから話が凄く盛り上がりました。
*蘆花さんのコメントを拝見して、少し写真を追加したくなりました。
多宝塔も撮っておけばよかったです。
建物の中に「あみじま茶屋」というカフェが常設されていて、美術館を見学しなくても500円でお抹茶(煎茶・番茶も可)とお団子をいただけます。あんこはカウンターの中の小さなキッチンで小豆を炊いているそうです。
館長さんとのツーショット写真のバックをご覧になったくるみ先生から「この字は篆書」と秒速で返ってきました╰(*´︶`*)╯♡