先日セルフカバーアルバム「完・自力本願」をリリースされた永井龍雲さんについて、今日の毎日新聞夕刊のエンタメページで富澤一誠さんが興味深い評論を寄せていらっしゃいました。
いわく「『ピエロ』『カシスソーダを飲みながら』『見送り駅』を氷川は油絵のようにデフォルメして分かりやすく歌うが、永井龍雲は水彩画の手法で聴き手のイマジネーションに委ねる。元のデッサン画は同じでも歌い手によってこうも違いが鮮明になるのかと興味深い」
う〜〜ん。龍雲さんも曲によっては激情がほとばしるように歌われたものもあるのですけどねー。特にお若い頃の作品は。
一度はライブに行ってみたいと前から思っていましたが、九州や北海道などの遠方が多くてなかなか機会に恵まれませんでした(Kiinaのコンサートならどこへでも駆けつけますが)。
が。12月20日に東京・キリスト品川教会でのライブ情報がupしていたので、早々にチケットを取ってしまいました。
「恋初めし」を歌ってくださったら最高ですが、Kiinaの曲がセットリストに入っていなくても、冬のチャペルで龍雲さんの歌声をしみじみ味わいたいと思います。
追記です。
「完・自力本願」の公式YouTubeがありました。この中でKiinaに提供してくださった4曲もさわりを聴くことが出来ます。
https://m.youtube.com/watch?v=-PgitB3KFjM
永井龍雲さんは私と同年代。シンガーソングライターとしては、拓郎さん、陽水さんたちの次の世代になりますね。「想い」や「道標なき旅」など、繊細な詩を美しいメロディーに乗せて透明感のある声で歌っていました。
龍雲さんは基本アコースティック、Kiinaはフルバンドですから、同じデッサンでも描き出される色彩は自ずと違ってきますよね。