今日は早朝から、というか昨日から九州を中心にした各地の豪雨の心配なニュースに胸を痛めていました。
「福岡」と聞けば「Kiinaのご両親は大丈夫かしら」、「大分県中津市」と聞けば「西さんのご実家は大丈夫かしら」…
どうかこれ以上被害が大きくなりませんように。
一方、我が東京は殺人的な暑さに見舞われていました。仕事は休みでしたが、さすがにこの猛暑の中を外出する気にはなれず、もっぱら大物の洗濯と掃除と読書。
そう言えば、「味わい尽くす」でちあきなおみさんの歌うファドのことをご紹介した時に、せりさんがKiinaの「枯葉」のことを書いてくださって、それは私も大いに同感したところだったのですが、ところで「枯葉」ってどのアルバムに入ってたんだっけ?
「新・演歌名曲コレクション10.-龍翔鳳舞-」までは、毎年1枚〜2枚のシングルを出して、それを表題曲にしたアルバムを出すのがKiinaのリリースのルーティンになっていたので分かりやすかったのですが、2020年の「Papillon-ボヘミアン・ラプソディ-」以降はそのルーティンではない様々な形態で発表するようになって、嬉しくもあるけれど、どのアルバムにどの曲が入っていたかどんどん怪しくなる(笑)
「枯葉」は何となくポップスのアルバムのように思っていたのですが、「生々流転」に収録されていたんでしたね?
久しぶりに全曲通して聴いてみたら、改めてこのアルバムの素晴らしさ、クオリティーの高さに舌を巻きました。
1枚のアルバムの中に、演歌歌手氷川きよしとポップス歌手Kiinaが見事に共存しています。
「生々流転」や「北の一番船」と「枯葉」「白い衝動」を同時に歌える歌手はKiinaの他にいません。他の歌手だったら、演歌かポップスのどちらかにきっと引っ張られていると思います。
Kiinaは「Papillon-ボヘミアン・ラプソディ-」に続けてもう1枚ポップスのアルバムを出したかったとお話ししていましたが、このアルバムに演歌も入れたことによって、演歌を歌うKiinaが好きな人もポップスを歌うKiinaが好きな人も、どちらも満足出来ただけでなく、アルバム自体が「演歌とポップスの奇跡的な融合」の1枚になりました。
2020年からのKiinaとKiinaを取り巻く状況の変化があまりに速すぎて、どこかでこの素晴らしいアルバムのことを置き去りにしていたように思います。
Kiinaが演歌歌手としてどんな道を歩んできたのか、これからどんな道を進みたいのか。
全部この1枚に示されていると、改めて気づかされました。