アルバムをリリースした12月1日は2015年のコンサートツアーのファイナルを飾る大阪フェスティバルホールでの昼夜2回公演の日でした。
Kiinaのツアーはアクシデントがなければ毎年大阪がラストになっていて、私も万障繰り合わせて大阪に駆けつけていました。
この公演のプロモーターは関西一のイベント会社であるキョードー大阪さんで、Kiinaを大変可愛がってくださっていた橋本社長さんが毎回必ず会場に駆けつけてくださいました。
2022年11月26日のフェスティバルホール(本来ならばこの年もここがラストになるはずでしたが、振替え公演で12月1日の習志野が最後になりました)、11月27日付でKiinaがポストしたインスタにキョードー大阪のスタッフの皆さんが用意してくださった素敵な横断幕の前でKiinaと肩を組んでいらっしゃる橋本社長さんがupされています。
「89歳。愛情溢れる方。尊敬しています」と。
その僅か2か月後に老衰で亡くなられていたんですね。芸能界では知らない人のいない大変なカリスマ社長でいらっしゃったのに、「自分の仕事はあくまで裏方だから」とのご遺志で、葬儀は執り行われなかったそうです。
きっと会社からの告知もひっそりと行われて、私は今まで気がつかないでいたような気がします。
フェスティバルホールでのコンサートのたびにKiinaは橋本社長さんへの感謝を口にしていました。
Kiinaが再びこのステージに戻ってきた時に社長さんのお姿がもうないこと、Kiinaはとても寂しく思うでしょうね。
さて、アルバム・カバー曲3曲めは八代亜紀さんの「もう一度逢いたい」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=yONITu9CnLQ
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/198771/
失恋の唄で、去って行った男に恨みをぶつけているのですが、八代さんの歌い方にどこか軽みがあってドロドロした「怨み」にはなっていないのがこの曲の魅力になっているような気がします。
好みによるのでしょうが、この曲の「軽み」とKiinaの並外れた音圧の強さがもうひとつピッタリとはマッチしていないような。
八代さんの曲の世界は、あの独特なハスキーボイスがあって作り出されたものなので、他の誰が歌っても全く別物になってしまうのでしょうね。
八代さんの曲のカバーなら、私はいつかKiinaの「愛の終着駅」を聴いてみたいです。