アルバム12曲めは「恋、燃ゆる。」です。KIINA.の歌唱はこちら↓
歌詞は歌ネットより。
10月19日から11月15日まで明治座で上演された舞台「恋、燃ゆる。〜秋元松代作「おさんの恋」より〜」の主題歌としてKIINA.が歌唱を依頼された作品です。
この舞台の元々の原作は、近松門左衛門の浄瑠璃「大経師昔暦」です。それを元に劇作家秋元松代さんが「おさんの恋」としてテレビドラマ化し、さらに演出家の石丸さち子さんが秋元さんの書かれたセリフを一字一句変えずに舞台に載せたものが今回の「恋、燃ゆる。」でした。
舞台を演出された石丸さち子さんも音楽担当の森大輔さんも、KIINA.のイメージでこの主題歌を作詞・作曲してくださいました。
パンフレットに書かれた石丸さんと森さんのコメントから。
・石丸さん「ジャンルを超えて独自の歌の世界を開拓されている氷川さんが、現代のお客様と三百年前の恋の物語を一気に引き込んでくださると確信し……そして届いた歌声は、情感と情熱がほとばしり、狂おしい恋の甘さと痛みに溢れており…歌手氷川きよしさんの人生の重みを感じました。」
・森さん「氷川さんの豊かな声の響きを自由に想像することで、思い切った楽曲を作ることができたと思います。実際にレコーディングされた歌声は僕の想像を遥かに超えていました。歌詞を行間まで表現しきるパフォーマンスは、真摯に音楽と向き合い続けてきた氷川さんの人間力そのものの顕れであると思えてなりません」
制作発表の時のKIINA.からのメッセージがこちら↓です。
氷川きよし、檀れい主演舞台『恋、燃ゆる』主題歌を担当「宝物となる曲がまた一つ増えた」コメントが公開 舞台『恋、燃ゆる。〜秋元松代作『おさんの恋』より~』制作発表会見 - YouTube
明治座での舞台を観に行きました(客席に彦摩呂さんがいらっしゃいました)。NHKで放送されたテレビドラマの「おさんの恋」も私は見ていましたが、ヒロインが太地喜和子さんと檀れいさんとでは、そもそもの印象が全く違います。美しくて働き者だけれど夫に蔑ろにされている商家の妻と手代の若者との一途な恋。檀さんの透明感のある美しさにKIINA.の濁りのない真っ直ぐな歌声はとてもよく合っていました。
この舞台は芸術祭参加作品として力を入れて作られた作品でしたし、実際にとてもよく出来ていました。KIINA.の歌も随所で効果的に使われていました。ぜひコロナ対策の必要のない劇場で再演していただきたいです。
「恋、燃ゆる。」という曲そのものも、時代劇の主題歌という枠を超えて、純粋でひたむきな恋を歌ったバラードとして、もっと様々な場面で聴けたらと思います。