昨日は日比谷公園内にある千代田区立日比谷図書文化館の竹久夢二展に行って来ました。以前は都立日比谷図書館でしたが、東京都が千代田区に施設を移譲したのです。
昔、神田にあった小さな出版社が竹久夢二の遺族から作品の版権をすべて買い取り、画集を出して今に至る夢二の再評価へと繋げました。
数年前、出版社の経営者の遺族の方が所有していた夢二の作品を全て千代田区に寄贈されたのだそうです。
この出版社は、夢二の他にも高村光太郎の「智恵子抄」三部作を世に送り出しました。「智恵子抄」は家族経営の神田の小さな出版社から出されて、50万部のベストセラーになりました。
講演会でいただいたレジュメに、澤田さんというこの出版社を経営した方の言葉が紹介されていました。
「好きでない人の本を作って損をしたら目も当てられないし、売れたらもっと胸くそ悪い。好きな人の本を出して損をしてもその人に喜ばれるなら本望だ」
出版人としての心意気です。そして人の生き方としての。
これからのKiinaには「これなら本望」と思える道だけを進んでほしいと、心から願います。
展示会では、来場者全員にB3版の夢二の立派なポスターが配られていました。さすがは千代田区です(^_^)
「さくら巡礼」、一番最初に聴いた時「ショスタコービッチのジャズ組曲2番のワルツ(セカンドワルツ)に似ている?」と思いました。
何度も聴き比べたら、そんなに似ていませんでしたがσ(^_^;)、たぶんマイナーなワルツの旋律が好きだからそう思ったのでしょう。
「涙流すまい 胸(ここ)に君はいる」は、私のKiinaへの思いです。これからもずっと。