20周年のアニバーサリーイヤーを迎えたKiinaに対し、様々なメディアがインタビューをアプローチしましたが、中でもいち早く年明けの1月に掲載されたスポーツ報知のインタビューの内容が出色だったと今でも思います。
デビュー20周年の氷川きよし、脱・演歌界のプリンスへ「肩書に縛られないアーティストに」
https://hochi.news/articles/20190105-OHT1T50017.html?page=1
「自分が演歌界を背負う気持ちなんて一切ない」
「60歳でズンドコはやりたくないかな」
「(結構や家庭は) それはもう氷川きよしには必要ない。ホッとする家族の空間は手に入れられなかったけど、その分ほかのものを手に入れた。華やかに一生を歌にささげていきます」
最初に読んだ時、「えっ!?」と思いました。「こんなにはっきり言っていいの?」と。
Kiinaがこんなにあからさまに胸中を吐露したのは初めてだったのではないでしょうか。
インタビュアーの記者さんとよほどの信頼関係が築かれているのだろうということと、これほど大胆な発言内容が紙面に載ることをマネージャーさんがOKされたということ。
前年のスペシャルコンサートで「限界突破×サバイバー」をあのパフォーマンスで敢行すると決めた時から、Kiinaの中で信念は既に固まっていたのでしょう。「これからは誰にどう思われても自分の思いを貫き通す」という強い覚悟が。
5月3日に西宮市で行われたツアーコンサートでのKiinaは茶髪にソバージュのパーマをかけていました。
この月の後半、Kiinaは新歌舞伎座で実に13年ぶりとなる座長公演(恋之介さん)を行うことになっていましたが、13年前の石松さんの舞台について「自分の性格の中にないものばかりだったから、毎日辛かった」とMCで打ち明けてくれました。
それは「ファンの皆さまに望まれる姿の氷川きよしくん」からは決して出て来ない言葉だったはず。ファンの前でもKiinaは少しずつ少しずつ「本当の自分。本当の気持ち」を見せるようになってきていたように思います。