アルバム・カバー曲4曲めは石原裕次郎さん「錆びたナイフ」。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=Onbsgri5ZRY
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/130716/
作詞・作曲は石原裕次郎さんの「赤いハンカチ」と同じコンビです。小林旭さんのファンでいらしたT村ディレクター、裕次郎さんの歌もお好きだったのかも。T村さんの選曲のような気がします。
砂山から出てきた錆びたナイフに、どんな男が埋めたんだろうと思いを馳せる。恋に破れた男だろうかと。
そんな寂しい想像をするのは、主人公自身がいま果てしない孤独の中にいるからでしょう。錆びたナイフは主人公の心そのものなんでしょうね。
とてもムードのある、寂しいけれど素敵な曲です。
歌手としての石原裕次郎さんは、どんな歌を歌う時もさり気なくて力んだところがない。何の技巧も凝らしていないようでいて、実はとてつもなく上手いという、不思議な魅力を持った方だったと思います。
私は裕次郎さんのファンでも日活映画のファンでもないので(世代が違いました)偉そうに感想は言えませんが、そんなところが多くの人を惹きつけていたのではないでしょうか。
逆に言うと、他の歌手が裕次郎さんの歌をカバーするのはとても難しいとも言えますよね。
Kiinaは裕次郎さんのムードに引きずられないで、ちゃんと自分の世界を作れているように思いました。